企業の女性活躍、10年後には変わっているでしょうか?
▼若い世代が育って管理職になっているはず
女性が活躍するうえで、企業は2つのことをすべきです。
1つ目は育児期に仕事を続けられるようにすること。2つ目は、女性が実力をつけてそれを公平に評価し、結果として登用されていくようにすること。前者については、次世代育成支援対策推進法で、大手企業の両立支援策が拡充しました。後者には時間がかかります。ただ20代から30代までの女性は辞めなくなったので、10年後には力がついて管理職になり始めるでしょう。
企業は女性活躍に取り組んできて、すでに気がついています。それは、女性活躍だけにターゲットを絞っても問題は解決しないということです。
正社員は何時間でも働けて、辞令一本で転勤できるという前提では、やはり女性は活躍しにくいのです。だから女性活躍と働き方改革は、結局は同じこと。
長時間労働は、高度経済成長期に生まれたものです。専業主婦世帯がスタンダードになり、男性が仕事に時間を割いて量的に働けば、会社も成長する。この要件は変わっているのに、当時の働き方の常識が変わらないことは問題です。そこが変われば、自然に女性は活躍します。
人権→労働力不足を補う→成長戦略(いまはここ)