木刀ではなく、真剣でスパッと切ること!

不採用は誰だってショッキングな出来事です。アメとムチではないですが、その後のフォローは必要です。今回の齋藤さんの文章は、そんなに悪くなかったのですが、改善できるポイントも隠れています。

まず学生への不採用の通知ですが、いまどきの若者は繊細です。SNSに書かれて一気に会社のイメージが失墜する時代でもあるので、敬意を払った表現を用いましょう。一斉送信での表現にならざるをえない場合もありますが、できれば、「あなたにはこんないいところや、特別なものがあって、ここを頑張れば今後の未来が開けるよ」とアドバイスも伝えてあげたいですね。

一方、コンペの不採用文に関しては、しつこく理由を聞かれたということだったので、相手のプライドを傷つけないように注意しながらも、ストレートに断る表現に変えました。曖昧な表現は相手に誤解を与えます。木刀ではなく、真剣でスパッと切るイメージで書いてみてください。

中島泰成
代筆屋、行政書士。小説『代筆屋』(辻仁成著)をきっかけに代筆業をはじめ、テレビ、新聞などで紹介。「告白」「復縁」「お礼」「謝罪」「遺言書」など、あらゆる分野の相談を受ける。著書に『プロの代筆屋による心を動かす魔法の文章術』。