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峰なゆか「女くどき飯 第8回」に登場する、広告代理店勤務のヒデ君(34)

男の子は、大変だな。

『東京人生ゲーム』拓哉を読んでそう思う。

『女くどき飯 第8回』の広告代理店勤務ヒデ君のコンプレックスと努力を読んでそう思う。

糟糠の妻に興味を失い、トロフィーワイフを持ちたがるミュージシャンを見てそう思う。

アイツよりずっとカッコいいオモチャを手に入れたい、と、クルマやガジェットやハイブランドスーツやブランドアドレスに執心する男たちを見て、そう思う。

「『アイツより俺の方が』というオジさん同士の嫉妬の感情は、結局男の子時代から何も変わらないんですよ、事業部長同士で会話もしない会社なんていっぱいありますよ」と当のオジさんが語るのを聞いて、頭では理解していても、本人たちだってどうにもならない男の性(さが)に感じ入った。社会的評価が自己評価に直結している彼ら男性にとって、名刺交換とは所属企業や肩書きを用いた「瞬間のデュエル(対戦)」なのだそうだ。ああ、だから小学生男子ってあんなにカードゲームでのデュエルに執心して、何百枚もコレクションするんだなぁ……。

また、心理カウンセラーの五百田達成さんは「『男に嫌われる男、女に嫌われる女』の外見」という記事でこう語る。「例えば、鞄や靴、時計……。自分がこだわっているアイテムに着目して、その格やスペック、新しさで瞬時に序列を決める傾向があります。自分の持ってるほうが高額だ、ハイスペックだ、新商品だ……」「おそらく本能的な心理だと思われますが、多くの男性は特に同性に『ナメられたら終わり』と考えているのです。若い世代の人でも、ビジネスパーソンともなると、たとえ年齢は下でも、社内や取引先において、人から見下されることだけは回避したい(中略)新しいiPhone発売日の前から店頭に並ぶ人の多くが男性というのも、このことと無縁ではありません」。あ~、男子って小さい時からおもちゃは最新のを欲しがるもんねぇ。特にライダーものなんて、シーズンごとに……。