今回は各企業が課題を取り組みチームで課題解決にあたりました。

広島県庁の課題は「恒常的な長時間労働の解消」で「スケジューラーを活用したタイムマネジメント」に取り組みました。

最初はもともとスケジューラーはあったのですが「大きな行事の共有程度の利用で、個人の業務内容を書き込む習慣はなく、どこまで書けばよいかわからない、共有したくない」という抵抗が強かったのです。その「心理的抵抗」というハードルを超えるために「書き込むルール」を設定します。例えばプライベートは内容まで書かず「P」でいい。絶対に動かせない時間は【 】にするなどです。

またユニークなのは「がんばるタイム」の設定。この間は仕事に集中するので、電話などをとらなくていいという時間を個人が1日2時間設定します。結果としては「上司が部下の仕事を把握して、割り振りをしやすくなる」という「上司のマネジメント意識の変化」や、人のプライベートを尊重するという「文化」が醸成されました。また他の人の仕事が見えることで在宅勤務も使いやすくなり、すでにあった在宅勤務を「半日育休、半日在宅勤務」などの柔軟な運用をするという相乗効果もありました。

スケジューラーなどのテクノロジーはどこの会社にでもあるのですが、うまく運用すれば「文化」を変えることができるのです。