経済は「物欲」で回っているのだ!

女性は買い物が大好きだと言われていますよね。かくいう私も買い物は大好きです。百貨店やショッピングモールへ行くと、売り場面積の多くは女性をターゲットとした作りになっています。女性にとって、買い物は「何を買おうか考えること」からすでに始まっていて、商品やサービスを手にいれる過程も楽しんでいます(ウインドウショッピングなどがそうですね)。

楽しさのあまり、ついつい予定していなかったものを買ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。釘を刺すようですが、女性が借金を作る原因は圧倒的にショッピングによるものが多いと言われています。

ただし、視点を大きく変えて経済全体としてみた場合、女性がたくさんお買い物をすることはよいことだと言えます。「金は天下の回りもの」と言われますが、実際にお金というものはいろいろなところ(家庭、会社、政府)をグルグルと流れて回っています。

ご存知のように、不景気というのは、このお金の流れに勢いがない状態のことです。女性がお買い物をしないと景気が悪くなる……という可能性もあるのです。

たとえば、毎年200万円使っていた女性が、節約して使うお金を100万円に減らしましたとしましょう。

100万円節約をすることは、この女性にとってはよいことです。ですが、国全体の経済でみると、その女性が使っていた100万円の消費の需要が減ることになり、それは企業の生産力の低下にもつながります。

すると、企業は生産量を減らすため、従業員の労働時間を減らしたりリストラを行ったりします。労働時間が減った従業員は給料が少なくなり、さらに消費が減ります……。このように、ひとりひとりの行動が合理的でも、それが集まって全体としてみると必ずしも良い結果をもたらさないことがあります。これを経済学では「合成の誤謬(ごびゅう)」といいます。