2016年3月11日(金)

ビジネスマンは歯が命「40代からの歯列矯正」

PRESIDENT 2016年2月1日号

著者
鈴木 工 すずき・たくみ
ライター

1974年、神奈川県生まれ。芸人関係の記事を中心に執筆。言論誌『kotoba』に「無名の名・芸人伝」を連載中。尾田栄一郎著『ONE PIECE STRONG WORDS』、犬丸一郎著『帝国ホテルの流儀』(共に集英社新書)などの構成も担当。

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鈴木 工=文 PIXTA=写真
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外国人、特に欧米人にとって笑顔はコミュニケーションの基本。ここでいう笑顔とは、歯を見せて笑うこと。あなたの歯、人前にさらしても大丈夫ですか?

アメリカで矯正は“親からのギフト”

アメリカでビジネスマンの出世の妨げになる要素といえば、肥満と喫煙が有名だ。そして実は歯並びが悪いことも、マイナスイメージを与えると言われている。日本成人矯正歯科学会理事長で歯科医師の武内豊さんは、「アメリカでは歯並びが重要視され、子どもには“親からのギフト”として矯正を施す文化があります。一生で2回やることも珍しくありません」と説明する。

(写真=PIXTA)

歯列矯正の先進国・アメリカとは差があるものの、日本でも歯並びへの意識が高まり、成人の患者も増加中。近年、技術開発が進み、昔よりも歯に負担がかからなくなったという矯正。はたして大人がやっても遅くはないのか。

「若いほうが歯の組織反応が速く、移動がスムーズにいくのは確か。でも重度の歯槽膿漏でないかぎり、50代、60代でも可能です。フェイスラインが整い健康的で美しい口元になるだけでなく、口腔内を清潔に保って虫歯や歯周病など歯科全般の予防にもなる。『思い立ったときが、適切な治療時期』と考えてください」(武内さん)

矯正の方法はいくつかある。永久歯が生え揃った成人の矯正の方法で、もっとも一般的なのはマルチブラケットだ。歯のひとつひとつにブラケットという小さな装置を接着。そこにワイヤーを通して力をかけ、歯を徐々に移動させて、配列させながら上下の噛み合わせを作っていく。ブラケットの素材は金属が基本だが、見た目が気になるのであれば、樹脂、セラミックス製の透明感の高いブラケットや、コーティングされた白いワイヤーなど、目立ちにくい素材も選べる。

このワイヤーとブラケットを歯の裏に装着するのが、裏側(舌側)矯正だ。最大のメリットは人から気づかれにくいこと。ただし矯正装置に舌が当たるため、気になったり話しにくくなったりするデメリットも。また表側矯正より医師には高い技術が要求され、コストも割高になる。

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