世界一の投資家・バフェットの最新のメッセージ「株主への手紙」。そこにはなんとどんな投資ビギナーでも儲かる法則が記されていた! その成功の極意を見ていこう。

バフェット直伝かんたん株式投資法

「株主への手紙」では、バフェット氏が株式を買うシンプルな方法を紹介している。

「まず、5年以上の期間で一定の収益幅が見込めるかどうかを判断する。答えがイエスなら、見積額の最低ラインに比して妥当な金額で売ることを条件に、その株式(または事業)を買う。ただし、将来の収益の見積もりが出せない場合(そういう場合もよくある)は、その物件をすぐにあきらめ、他の優良物件を検討する」

ただし重要なのは、あくまでも「自分たちの『守備範囲』の限界を知り、その範囲内で勝負すること」だという。

この言葉通り、バフェット氏は「自分の理解できないものには投資しない」と言い続けてきた。その代表例がIT企業であり、長年本格的な投資は行わなかった。

ところが、11年には「自分が理解できるものとして」IBMやインテルに投資を行っており、最新のバークシャーのポートフォリオ(14年3月時点)では、IBMやコカ・コーラやアメリカン・エクスプレスなどとともにIBMが12%以上を占めるまで買い増しされていた。

常に自分の「守備範囲」を広げる研究を怠らないのがバフェット流なのだ。

ここまでは、成長性が予測できる優良な銘柄を割安に買い、よい企業である限りそれを長期で持ち続けるというバフェット流投資の本質をよく表している。しかし多くの投資家が、バフェット氏のように卓越した銘柄選びの能力やスキルを持っているわけではない。

「もちろん、有望ビジネスの研究を人生の優先事項にしている投資家は少ないだろう。賢明な投資家なら、特定のビジネスについて将来の収益力を予測できるほどの知識はないことを認めるだろう」