2015年10月17日(土)

子どもの便秘予防は「食物繊維」より「質量」改善

プレジデントFamily 2015年秋号

上島寿子=構成 岡村智明=撮影 教える人:笠井奈津子(食事カウンセラー・栄養士)
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お子さんの体調に関する相談で、よくあるのが便秘の悩みです。何日も便通がないためおなかが張って食欲がない。不快感でイライラがたまる……。勉強に集中できないこともあるでしょう。

便秘解消のためにまず心掛けたいのは、朝、登校前に排便を済ませるリズムをつくること。なぜ朝がいいのかというと、ヒトの体は夜よりも朝のほうが排便の反射が活発だからです。

では、規則正しい排便のためには、何をしたらいいのでしょうか。まず、朝に1杯の水を飲むこと。腸が刺激されますし、十分に水分をとることで便を軟らかくし、排便しやすくなります。お茶やコーヒーのように利尿作用のあるものではなく、「水」にしましょう。

そして、朝食に何を食べるかも重要です。とくに最近注目されているシリアルは食物繊維が多く、便秘解消にもよさそうだと思っている人が多いです。しかし、シリアルだけで食事を済ますことが、かえって便秘の引き金になっているケースも見られます。

不思議に思うかもしれませんが、理由は明快。大腸のぜん動運動は、大腸の壁が便に刺激されることで、より活発になります。食事量が少ないと便の量もおのずと減少します。大腸壁への刺激が弱くなり、便意をもよおしにくくなるのです。お母さんの中には、ダイエットをして便秘になった経験を持つ方もいるのでは? それもやはり食べる量が減ったことに原因があるのです。つまりある程度の食事量をとらなければ、大腸の動きが活発にならないのです。

便秘がちな子の朝食の量を調べてみると、300g未満の子ばかりでした。体調などから適量を考えるのが一番ですが、朝食は飲み物を除いた重さが300g以上あるといいでしょう。

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