2015年10月3日(土)

ハーバードと日本の大学入試の大きな違い

PRESIDENT 2015年4月13日号

幅広く学べる大学と専門を極める大学院

ここでは、ハーバードがどんな構成になっているか簡単に解説しよう。

ハーバード大学(Harvard University)には大学課程(College)と大学院がある。

大学課程では人文学や芸術、社会科学、理学・工学などから好きな分野を専攻。複数分野を専攻できるため、たとえば「物理学と音楽」といった具合に、2つの好きな分野を学ぶことも可能だ。それとは対照的に、11種類あるハーバードの大学院では、専門の領域を集中的に学ぶ。

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ハーバード大学(Harvard University)の構成図

そんなハーバードの大学・大学院に出願する方法だが、日本と違って一発勝負の入試があるわけではない。ハーバードに限らず、米国の大学・大学院に入るには、必要書類を提出して審査を受ける。

いま一つピンと来ない向きのため、米国留学を専門とした留学研究所を約40年運営する栄陽子さんに、米国の大学・大学院受験の基本を解説してもらおう。

「米国では大学・大学院側が、あらゆる側面から入学希望者を審査します。自分たちの学校にふさわしい人物かを見極めるために、たくさんの書類の提出も義務付けています」(栄さん・以下同)

書類審査とはいえ、勉強しなくていいわけではない。学校ごとの試験がない代わり、米国の大学に出願するために必要な共通テスト(SATやACT)があり、そのスコアが合否を左右するからだ。

なお、大学院の場合は「GRE」や「GMAT」などの共通テストがある。外国人なら「TOEFL」も欠かせない。

「ハーバードクラスの大学だと、これらのテストのスコアがすこぶる高い入学希望者ばかりが集まります。高校や大学時代の成績、いわゆるGPAも見られるので、学校での勉強にも手は抜けません」

学力はSATやGPAでチェックされ、さらに願書やエッセイ、推薦状から、その人のバックグラウンドや、課外活動でどんなことをしてきたかを審査される。

「ハーバードは、学力に加えて芸術的素養がある人や、スポーツに打ち込んできた人を好んで受け入れています。出願時に提出する書類にエッセイがありますが、そのような人たちは、ただ勉強だけしてきた人よりユニークで深みのあるエッセイを書けるからです。勉強だけでなくスポーツや芸術の才能も求められるなんて……と絶句したくなりますが、実際ハーバードには、天が二物を与えた才能あふれる学生が集まっているのです」

ハーバード・カレッジを出身高校の成績証明書(GPA)
●テストスコア
●エッセイ
●推薦状
●スクールレポート
●願書受験するための主な必要書類

ハーバードの各大学院を受験するための主な必要書類
●出身大学の成績証明書(GPA)
●テストスコア ※必要なテストは大学院ごとに異なる。
●エッセイ
●推薦状
●履歴書
●願書

留学カウンセラー 栄 陽子
個人別の留学カウンセリングを手がける「栄 陽子留学研究所」代表。これまで7000人を超える留学生を送り出してきた実績を誇る。近著に『ハーバード大学はどんな学生を望んでいるのか?』(ワニブックス)がある。

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