2015年8月18日(火)

なぜロリータ顔、腰のくびれに男はひかれるか

毎日仕事に役立つ、モテる「女ゴコロの科学」入門

PRESIDENT 2015年3月2日号

著者
越智 啓太 おち・けいた
犯罪心理学者・法政大学文学部心理学科教授

越智 啓太1965年、神奈川県横浜市生まれ。92年、学習院大学大学院人文科学研究科心理学専攻修了。警視庁科学捜査研究所研究員、東京家政大学文学部助教授(当時)、法政大学文学部准教授を経て2008年より現職。著書に『美人の正体』『犯罪捜査の心理学』、『法と心理学の事典』(共著)ほか多数。

法政大学文学部心理学科教授 越智啓太 構成=西川修一
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Qなぜロリータ顔、腰のくびれに男はひかれるか
(a)アニメの影響を受けたから (b)妊娠してない可能性が高いから

欧米、アジアでも幼い顔が人気

美人顔とはどんな顔をいうのか? という研究は昔から数多く行われ、つい最近までは多数の女性の顔を重ねてつくった「平均顔」というのが通説だった。

しかし、1990年代あたりから、そうとは限らないという意見が出てきた。もし平均がベストなら、顔をたくさん重ねていくほど究極の美人に近づくはず。しかし、実際にどれだけ積み重ねても7点満点でいえば5.5か6止まりで、“マックス”には到達しない。しかしその一方で、6.5以上の超美人は実際にいる。この矛盾はなぜ生じるのだろうか。

同じ平均顔でも、有名タレントや美人コンテスト優勝者の顔だけを重ねると、やはりコンスタントに水準が高くなり、そこには一定の傾向が生じる。まず目が大きい(特に縦に)。次に、顎が小さい。額が広い。これらを合わせると、実は子供の顔となることがわかる。

これは日本のみならず、欧州十数カ国や米国、アジアなどのあらゆる国・地域で見られる傾向で、美人の定義は「平均プラス幼顔」に落ち着きつつある。だからこそ、女性は化粧で顔の肌のキメやテクスチャーを整えて若く見せるのであり、SNSで「友だち」申請してくる架空のプロフィール写真が目が大きい幼形の女性ばかりなのには相応の理由があるのだ。

昔の浮世絵などの美人画の目が細いことを取り上げて、かつてはそういう女性がもてたとする説もあるが、あれはそうした絵の文法ゆえの図柄であって、結婚年齢が低かった昔は、幼顔の女性が好まれる傾向はむしろ今より強かったのではないか。

では、男性がこの平均値プラスロリータ顔を美しいと感じることが合理的であるゆえんを探ってみよう。

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