2015年3月23日(月)

そこがいけない! 英語が全然上達しない学習パターン

PRESIDENT 2015年4月13日号

東京大学大学院教授 酒井邦嘉 構成=村上 敬 撮影=和田佳久
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英語学習の世界には、さまざまな“勉強法”が溢れている。脳科学の観点から、どれが本当に効率的な学習法かを考えてみよう。

優れた日本語感覚が上達を遅らせる

東京大学大学院教授 酒井邦嘉氏

単語や文法は、単語帳や参考書で読んでインプット。長文を読んでわからない単語が出てくれば、すかさず電子辞書でチェック。苦手なリスニングは、海外のニュース番組を見て英語をシャワーのように浴びて耳を慣れさせる――。

このようなスタイルで勉強している人がいるとしたら要注意。これらの勉強法は、脳科学の観点から見て効果的なやり方とはいえないからだ。

「人間の本能である言語は、脳から説明がつきます」

と教えてくれたのは、東京大学大学院総合文化研究科の酒井邦嘉教授だ。

「たとえば日本人が英語をうまく話せないのは、脳が日本語にチューニングされているからです。その脳で英語を聴けば日本語のように聴こえるし、英語を話すときは日本語のように話してしまう。英語が上達しないのは、センスがないからではなく、むしろ優れた日本語感覚を持っているからなのです」

ただ、一度、日本語にチューンナップされたからといって、他の言語に対応できないわけではない。

「脳は複数の言語に対応できる柔軟性を持っています。たとえばヨーロッパのように多言語の地域で育てば、子どもは自然にバイリンガルになる。要は学習しだいです」

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