3月1日、企業説明会が解禁!

プロカメラマン、プロヘアメイクが撮影する証明写真に人気が集まっているという。

3月1日は2016年に大学を卒業予定の学部3年生に対する企業説会の解禁日で、8月の選考活動開始、10月以降の正式な内定に向けた就職活動が本格的にスタートする。これまでの企業説明会の解禁日は前年の12月1日。つまり3カ月間の後ろ倒しで、「卒業研究との両立が難しくなる」「希望の大企業を落ちた場合、中堅・中小企業を回る時間が確保できるのか」といった学生たちの不安の声も聞こえてくる。そうしたなか、第一志望の会社に就職するためのアイテムとして人気を集めているのが、「ヘアメイク付き証明写真」だ。

都営新宿線・曙橋駅から徒歩5分ほどの写真スタジオ「ABstudio(http://www.abst.jp/)」を訪れると、女子大学生が証明写真の撮影に入っていた。「はい、唇の左側をもう少し上にあげて微笑んでみましょう」とカメラマンが声をかける。すると間髪を入れず、ヘアメイクの女性スッタフが前髪を櫛で整えながら、「素敵な笑顔ですよ」と優しく話かけた。女子大学生はリラックスした表情のなかに笑みを浮かべ、見ている方も清々しい気持ちになってくる。そして何十回とシャッターが切られ、証明写真の撮影が終わるまでに約20分もの時間を要した。2、3分で終わってしまう普通の写真館での撮影とは大違いだ。

「就職活動に臨む大学生の間では『証明用の写真を撮るのなら、ヘアメイク付きの証明写真』が合言葉になっています。大学の就職活動のセミナーでも、そのように指導され、『エントリーシートを出してから1次面接に進める確率が3倍にアップする』という話も聞きます。もしも自分が企業の採用担当で、最後にどの人を残そうかと迷った場合、やっぱり写真の見た目で決める気がします。自分の一生がかかっているわけですし、多少のお金がかってもヘアメイク付きのプロのカメラマンに撮影を頼みたいという友人が大勢います」

撮影を終えた女子大学生はこのように話す。