昨年5月、ホンダは二輪車の「スーパーカブ」の立体商標が認められたと発表した。商標登録は、模倣品などを防ぐために、商品やサービスの標識を登録することで独占的使用を認める制度。1996年の改正で立体的な形状も登録可能となった。 

模倣品は、立体商標でなくても、意匠登録や著作権、不正競争防止法でも防ぐことが可能だ。ただ、意匠の保護期間は20年、著作権は著作者の死後50年。不正競争防止法の形態模倣規制も、発売日から3年だ。一方、商標の保護期間は10年で、何度でも更新が可能。半永久的に権利を維持できるのが最大のメリットだ。