女性が結婚相手に望む条件を「三高」と謳ったのは、もう過去のこと。今、求められているのはどんな男なのか。

※第1回はこちら(http://president.jp/articles/-/12238)

調査概要/楽天リサーチの協力を得て、インターネットを通じて従業員数300人以上の企業に勤務する30~49歳の秘書100人より回答を得た。集計結果を独自の方法でポイント化してランキングし、各項目で「死んでも結婚したくない」の割合が多かったものを「死んでも結婚したくない」に分類(以下、「結婚は躊躇する」「結婚してもいい」も同様)。調査期間は13年8月2日~5日。

「出世」と「モテ」の意外な共通点とは

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図7 「職場の態度」死んでも結婚したくないランキング

図7の「職場の態度」では、「人を見下す言動」「女性蔑視」など、意味もなく自分がエライと思っている男や、人によって態度を変える男が嫌われている。かわいい子だけ愛称で呼び、上司に媚び、時間にルーズ……身近な誰かを思い浮かべる人もいるのでは。

さらに2位に「会社を辞めたら路頭に迷いそう」というのが入っていたのも、雇用流動化時代の表れだろうか。会社を辞めてもしっかり稼げる男性でないと困るのだ。社内での仕事ぶりから他でも通用する男かどうか、女性たちは厳しく見ている。しかし転職できればいいというものでもない。女性たちは安定志向が強まっているので、転職が多くても「結婚を躊躇する」のだ。

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図8 男にはわからない「出世する男子」の共通点

ここまできて、じゃあ、女性はどんな男性ならいいと思っているのか。いい加減にしろ!と怒鳴る前にちょっと、別のアンケートを見ていただきたい。

図8「男にはわからない出世する男子の共通点」である。何しろ一流の男性を数多く見てきたベテラン秘書。彼女たちの観察眼の鋭さは驚くほどだ。

「出世する男の条件」というテーマで、コンサルなどの専門家に聞いた話とぴったり重なっている。つまり、部長クラスの男性には「地位はあるけれど、死んでも結婚したくないわー」と給湯室でささやかれるタイプが交じっているが、取締役クラスまでいく人たちは、そういった欠点がなく、さらなる美点を身につけているタイプなのだ。

その美点とは何か。答えはこのアンケート結果にある。20項目中なんと15までが、「コミュニケーション」に関するものだったのである。