株主優待なら銘柄選びも難しくない

「アベノミクス相場にのって株で儲けた~!」
そんな話を聞いて悔しい思いをしていないだろうか。
「私も株式投資をしてみたい」
そう思っている人も少なくないはずだ。

株式投資を始める際、もっとも高いハードルに感じるのは、銘柄選びだろう。

株式投資は、特定の企業の株を買い、株価が上がったところで売ることで『売却益』(値上がり益)が得られる。

ということは、値上がりしそうな銘柄を選ぶことが重要であり、なかなか難しそうと思いがちだが、銘柄選びには、もっと別の視点もある。『株主優待』で銘柄を選ぶ、という考え方だ。

株主優待とは、年1~2回、自社製品や経営する店舗・施設の優待券などが定期的に株主に贈られる制度で、上場企業の3分の1程度が実施している。

ひと言でいえば、企業から株主へのお中元、お歳暮のようなもので、「株を持ってくれてありがとう」という感謝と、「ずっと保有していてください」という願いを、株主優待という形で表しているといえる。

株を持ってくれる(買ってくれる)人が減ると株価が下がり、敵対的買収の標的になりやすいなど、経営に支障をきたすことがある。だから「ずっとこの会社の株主でいたい」「この会社の株が欲しい」と思ってもらうために、株主優待を行ったり、優待内容を充実させたりしているのだ。