2013年12月19日(木)

なぜITエンジニア求人は失敗するのか

──「餅は餅屋」な採用手法の必要性

PRESIDENT Online スペシャル

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国内景気の回復傾向に伴い、IT業界への投資が再び増加してきている。スマホブームの後押しもあって主要企業の業績は上昇傾向にあり、現時点におけるIT業界の業界規模は約10兆円。そこで働くITエンジニアは国内に約40万人いるとされている。採用市場規模も大きく、求人数の伸びも堅調で、企業の採用意欲はリーマンショック以前の状況に迫る勢いだ。

だが、それゆえにITエンジニアの求人は「売り手市場」であり、企業側にとっては優秀な人材を採用することが困難な状況が続いている。IT開発の現場は常に人材不足で、「即戦力」のスキルをもった人材を求めている。しかし、募集人数が多いために採用数を満たすことは難しく、苦心して雇った人材も、持っているスキルと現場が求めているニーズが合わないなど、期待通りの結果に至らないケースも少なくない。

エンジニア採用のミスマッチが頻発する要因のひとつに、従来からの「人事部主導の採用方式」が挙げられる。エンジニアの能力や将来性は、経験豊富な同じエンジニアにしか評価できない部分が大半を占め、履歴書から見抜くことは極めて難しい。ビジネスのIT化がより進むなかで、そのギャップを解消することは一種の社会課題となっている。

ITエンジニアの採用が困難な理由とは

そうした流れを受けて、最近では企業によるITエンジニアの採用方式は多様化しつつある。FacebookやTwitterなどのSNSを用いたソーシャル・リクルーティングや、エンジニア向けの勉強会に参加している人材を直接スカウトする方式、社員紹介制度の強化など、既存の採用手法以外で候補者を探す動きが活発化しているが、ひとつひとつの施策で得られる候補者は少なく、需要を満たす規模には至っていない。

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