2013年10月11日(金)

高校中退、フリーターから一念発起してミリオネアに

億万長者になる人の共通点:松田 元

PRESIDENT 2013年7月15日号

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アズグループホールディングス会長 
松田 元氏

僕が事業としてこだわっているのは、フリーターの再生です。フリーターは全国に400万人いると言われています。もしフリーター100人につき1人の割合で年収1000万円稼ぐ力をつけさせて世に送り出したら、GDPベースで4000億円の底上げになる。実現できたら、すごいことですよね。

フリーターにこだわるのは、僕自身がフリーターだったからです。中学はほとんどいかず、高校も3日で退学。その後はフリーターをしながら大検を取ったり、アメリカにホームステイしたりしていました。帰国後は早稲田に進学したものの、普通に就職をするつもりはさらさらありません。ベンチャー企業を立ち上げるために、知人のツテを頼って、出資してくれそうな上場企業の役員にビジネスプランをプレゼン。そこで提案したのが、フリーター再生事業でした。

僕のやる気を評価してくれたのか、お金を出してもらえることになり、僕は社長に就任。結果を出そうとして、当時は毎日20時間働いていました。ただ、世の中やる気だけでどうにかなるほど甘くはなかった。事業計画を軌道に乗せられず、結局は社長を解任されました。フリーターに逆戻りです。

その後は営業代行の仕事を始めました。営業には自信があったので、お客様の数や契約数が倍々で増加。リクルートさんから大きい案件をもらったことを機に、法人化。フリーターを採用して、事業を展開していきました。

うまくいくようになったのは、堀江貴文さんが逮捕されてからでしょうか。それまでは自分がフリーターだった負い目があって、「世間に負けてたまるか」という負のエネルギーで頑張ってきました。だから派手な暮らしをしている堀江さんにも憧れました。でも、負のエネルギーだけで進むと、しだいにつらくなってきます。僕の場合は、社長を解任された時期と堀江さんが逮捕された時期が重なって、「自分はどこに向かって走っていたのか」とわれに返りました。「営業で困っている人を助けたい」「フリーターを一人前に育てて、世に送り出したい」という結論に至ったのは、その後のこと。やりたいことが明確になってから、事業はさらにうまく回りました。

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