2013年7月27日(土)

林 修先生が教える「東大に入れる方法」“ちびまる子ちゃんの家”が理想でしょ!

プレジデントFamily 2013年9月号

飯田 守=構成 山崎ゆり=撮影
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学力は5歳までの親の接し方で決まる

東大に合格できる子とそうでない子の差は何か? 1ついえるのは、「優秀な子の親には共通したものがある」ということ。それは、親の多くが本好きだ、ということです。家庭で楽しそうに本を読んでいる姿を見て育ってきた子は、高い確率で本好きになり、それが東大合格につながるのです。

本を読まない子、あるいは読めない子は、知識や想像力、構成力、読解力などで決定的な差をつけられることになります。子供を東大に入れたいと考えるなら、「孟母三遷(もうぼさんせん)の教え」ではないが、親はそういう環境をつくってやらなければいけない。

極端な言い方に聞こえるかもしれませんが、わが子が東大に入れるかは「5歳までの親の接し方」によるところが大きいということです。

僕個人のことを振り返ってみても、学習能力を高めるうえで1番大きかったのは、3歳から5歳にかけての時期だったといえます。この時期に、文章を読むことがごく自然にできる環境を与えられていたことが大きかったのです。

僕は母方の祖父に猫っかわいがりされて育ち、両親といるより祖父母の家で過ごす時間が多かった。その祖父が最初に僕に買い与えてくれたのが紙芝居の「みにくいアヒルの子」でした。最初は祖父が読んでくれるのを聞いていたのですが、そのうち僕自身が読むようになった。祖父母はなかなかの聞き上手で、子供がたどたどしく話すのをニコニコしながら毎日毎日ずっと聞いてくれた。同じ物語を繰り返しているのだからそのうち暗記し、スラスラ語れるようになる。すると親バカならぬ爺(じじ)バカ・婆(ばば)バカの祖父母は「修はすごい! うちの孫は天才だ」と喜び、褒めてくれる。そして「三匹のこぶた」など次々と紙芝居を買ってくる。それも諳(そら)んじると、祖父母は聞き役だけでなく質問もしてくれる。僕は考え、答える。そうしたらまた「すごいね」と褒められる。この繰り返しで祖父の家では、僕はまるで紙芝居屋さんみたいでしたね。

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