思春期になるとアルコールや薬物の使用の懸念も

もう1つの困難は、外向性の高い子どもは常に他人との交流を求めるため、正直なところ、時に失敗もあるということです。外向的な子どもは(私たちと同様に)自分の世界でのあり方しか知らないので、「自己認識」に欠けることがあります。

相手が子どもであれ大人であれ、誰もが常に仲間を求めているわけではないことに気づかない傾向があります。外向性の高い子どもは、トイレや寝室など、あなたがどこへ行くにもまとわりつきます。

夫がよく私に言うように、ひっきりなしに続く会話ですべての人が元気が出るわけではありません。

もしあなたが外向性の高い子どもの親なら、もう1つ気をつけなければならないことがあります。社交的な小さな子どもの頃は愛らしくても、ティーンエイジャーになると悩みの種になるかもしれません。

外向性の高い子どもは年齢が上がるにつれ、親にいろいろと難題を突きつける可能性が高くなります。同年代の仲間と一緒にいるのが好きなため、周りの影響を受けやすいのです。その社交的な性格から、他人の評価をより気にするようになります。

思春期になるとアルコールや薬物の使用など、危険な行動を取る可能性が高くなります。今はビヨンセの最新ヒット曲で踊りながらあなたの友人を楽しませているかわいい幼児も、15年後には大学のパーティで、テーブルに上がって踊りまくっている可能性が高いのです。

内向的な子どもの「よい面」「望ましくない面」

夫の連れ子は、放っておくと一日中、家の中で遊んでいます。小さな食器を出してきては、しばらくの間、おままごとをします。それからお人形遊びをします。

本を取り出して読書用の椅子いすに座り、イラストを眺めます。それからぬりえをしたりパズルをしたりします。馬のおもちゃで遊び、空想の世界をつくり上げます。

自宅で描く幸せな小さな女の子
写真=iStock.com/damircudic

私たち夫婦は、10分ほどおままごとやお馬さん遊びをすると、もう髪をかきむしりたくなるほどうんざりしてしまいます。

外向性の低い子どもは、自分の考えや感情、遊びといった内面的な世界に深く入り込みます。一人の静かな時間が楽しいのです。絶えず活発に動き回ったり、冒険をしたり、人と接したりする必要は感じません。むしろ刺激が強すぎると圧倒されてしまいます。

大勢の人と過ごしたり忙しく活動をしたりした後は、充電のために静かな時間が必要になります。

内向的な子どもは、大人数よりも少人数で過ごすことを好みます。注目されることを嫌がり、初対面の人と打ち解けるまで時間がかかります。

外向的な子どもは広い交友関係を持ち、さまざまなことに興味を示しますが、内向的な子どもは少数の親しい友人とつきあうのを好み、何か一つに集中することを楽しみます。

しかし、一緒にいて心地よく感じたり、ある話題に夢中になったりすると、とてもオープンでおしゃべりになるため、「あの魅力的な子どもが、人といるときに突然無言になるのはどういうわけだろう」と思うかもしれません。

外向性の低い子どもは新しい活動や集団に参加する前に、まず観察することを好みます。

自分の意見を言えるように、また、積極的に発言できるようにサポートする必要があります。