元大阪市長・大阪府知事で弁護士の橋下徹さんであれば、ビジネスパーソンの「お悩み」にどう応えるか。連載「橋下徹のビジネスリーダー問題解決ゼミナール」。今回のお題は「『安っぽい予断』を避ける考え方」です──。

※本稿は、雑誌「プレジデント」(2022年11月18日号)の掲載記事を再編集したものです。

元大阪市長 橋下徹氏
撮影=的野弘路
早稲田大学政治経済学部卒業。弁護士。2008年から大阪府知事、大阪市長として府市政の改革に尽力。15年12月、政界引退。最新の著作は『最強の思考法 フェアに考えればあらゆる問題は解決する』(朝日新書)。

Question

レッテル貼りで理解するのが不毛な理由

イタリア上下両院の総選挙で、野党の右派政党「イタリアの同胞(FDI)」が第一党に躍進しました。日本のメディアは「伊にポピュリズム政権誕生」などと報じ、警戒感を表しました。振り返れば、同じイタリアで4年前に左派「五つ星運動」が躍進した際も、世界中のメディアが「ポピュリズム」のレッテルを貼り懸念を表明しました。世界で台頭する新興政党を私たちはどのように理解すべきでしょうか。