※本稿は、エルヤキム・キスレフ(著)、舩山むつみ(訳)『「選択的シングル」の時代 30カ国以上のデータが示す「結婚神話」の真実と「新しい生き方」』(文響社)の一部を再編集したものです。
シングルへのスティグマと社会的プレッシャー
スティグマという言葉の語源は、「汚点」とか「印」というような意味で、ギリシャの文化に深く根ざしている。
スティグマは、裏切り者や犯罪者、奴隷の皮膚にはっきりとつけられた刺青や烙印のことで、それを見れば彼らが道徳的に劣った人間であることがわかるようになっていた。公然と避けて、遠ざけるべき、「汚染された人間」というわけだ。その意味は当時から少しずつ変わってきた。
こんにちでは、スティグマは、精神的、身体的な障碍や、人種、民族、健康、教育など、いろいろなかたちで存在し、さまざまな面で人々に影響を与えている(※1)。
人が一度スティグマを与えられると、それはその人の感情や信念にネガティブな影響をもたらす。特に、そのネガティブな心理的作用は精神疾患を引き起こし(※2)、自己肯定感を低下させ(※3)、落ち込みや(※4)、ネガティブなアイデンティティーの原因となる。特に、危機的な状況ではそうなりやすい(※5)。
また、スティグマは教育的、経済的、法的に深刻な影響を及ぼす。たとえば、スティグマを与えられた人間は、友人や職場の同僚たちによって、なんらかの活動から除外されるかもしれない。
シングルの人は十分に成熟していないし、友好的でもないから、自分たちの社会的サークルに参加するべきではないと考える人たちもいる(※6)。それはまた、影響を受けた人の行動をかたちづくり、その人の社会経済的地位をさらに低下させることにもなるかもしれない。
「既婚者=成熟している」「シングル=未熟」という勝手な思い込み
意外に感じる人もいるかもしれないが、多くの欧米諸国で、シングルは成人の過半数を占めているにもかかわらず、おおいに汚名を着せられている。
ある研究では、1000人の大学生に「結婚している人たち」「シングルの人たち」に対して彼らがもっているイメージの特徴を挙げてもらった(※7)。
シングルの人たちに比べて、結婚している人たちは、「成熟している」「幸せ」「正直」「愛情のある」などと表現されることが多かった。
一方、シングルの人たちは、「未熟」「不安定」「自己中心的」「不幸」「悲しい」「寂しい」など、ネガティブにみられていた。
この研究の次の部分では、同じ学生たちに、25歳と40歳という、2つの年齢における「結婚している人たち」と「シングルの人たち」のイメージを語ってもらった。その結果、シングルの人たちのネガティブなイメージは、年齢の高い人たちに対しては、より強くなっていることがわかった。
40歳のシングルの人たちは、「社会的に未熟」で、「適応できていない」、また、「嫉妬深い」と思われていた。さらに、シングルの人たちの生活環境は、結婚している人たちより劣っているとみなされている。
このことは、シングルであることは、規範から逸脱した存在だという現実を作り出している(※8)。
このような社会的規範は、「独身差別」(singlism)と呼ばれる、シングルの人たちへの差別のかたちであらわれることもあれば(※9)、「マトリマニア」(matrimania)という結婚熱のかたちであらわれることもある(※10)。この2つが組みあわされると、ますます、シングルを孤立させることになる。
シングルに対するネガティブなイメージは、彼らを望ましくないものとして描くさまざまなメディアや文章によって、さらに増大し、維持される(※11)。
シングルの人たちは、このような差別、スティグマ化、社会全体に広がるステレオタイプを内在化していく。
また、離婚後、配偶者の死後にひとりで生きていこうと考えている人たち、あるいは単にシングルでいることを選択した人たちに対して与えられる、ネガティブな社会的、教育的、経済的、法的な含蓄をも内在化していく(※12)。
シングルに対する差別の程度を試算するために、私は欧州社会調査(European Social Survey)を分析してみた。残念ながら、差別に関しては、独身差別についての直接的な設問はなかった。
しかし、民族、人種、言語、宗教、年齢、ジェンダー、障碍、国籍など、別のタイプの差別を除外することによって、独身差別が存在する程度を計測し、推定することができた。
その結果、結婚していない人たちは、結婚している人たちと比べて、50%多く差別を経験していることがわかった。
最も憂慮すべきなのは、ほかの差別を受けているグループと異なり、シングルの人たちは、偏見から保護されないままでいるという事実だ。その原因は、シングルであることは、そもそも、保護するに値しないと考えられている場合が多いことにある。
家庭や職場で浴びせられる「悪気のない」言葉
結婚しなければならないというプレッシャーは、「恋愛関係―家族構造」という覇権に適合している。
人は結婚しているだろうという思い込み、あるいは、もしそうでないなら、シングルでいるのを不本意に感じているはずだという思い込みは、どちらも非常に強く規範化されているので、独身差別の罪を犯している人たちは、自分たちがシングルの人たちを傷つけていることに自身では気づいていないのだ。
多くの場合、このような偏見は家族のなかで口にされている。たとえば、42歳のマータは、シカゴに住む両親から遠く離れてロサンゼルスに住んでいるが、それでもプレッシャーを感じているという。彼女と同じような気持ちの人は多い。
私の家族は、私が結婚していないことを理由に私を悪く言う。
父は自分の面倒をみてくれる男を見つけないのは馬鹿だと言う。母はいつも、私のことを心配しなくてすむんだったら、彼女の人生はいいものになるはずだって言ってくる。
私は母に、結婚していれば安心安全というものではない、妻と別れたり、妻を見捨てたりする男はたくさんいると主張してみる。でも、母からすれば、男は結婚しているほうが、相手を捨てにくいものらしい。
「あなたの彼氏が結婚する気がないんなら、いつか、きっとあなたを捨てるでしょう。昔、私が付き合っていた(当時)14歳のボーイフレンドがそうしたようにね」。
残念なことに、マータは、自分が「愚か」である、安心安全でない、母親を心配させている、相手に捨てられる可能性が高い、というメッセージを受けとっている。
差別、偏見、社会からの期待すべてが女性により強く向けられる
マータは自分の家族と一緒にいるときでさえ、世界中のシングルが、家庭内でも、友人たちのあいだでも、職場でも経験している、シングルに対する不安や偏見と闘わなければならない。
このようなシングルに対するネガティブな態度は、特に、年齢が上がるにつれてひどくなる。彼らは、若い人たちよりもっと弱くて、人の世話になる存在だと思われているからだ(※13)。
悲しいことだが、マータがもう少し若かったら、そして、もし男性だったら、彼女のシングルという状況も、もっと受け入れやすいものと受け止められていたかもしれない。
シングルの女性は、シングルの男性よりもっとひどくスティグマに苦しめられることが、調査結果からわかっている(※14)。
これらの研究によれば、差別、偏見、加えて社会からの期待すべてが、女性に対して、より強く向けられる。というのも、女性は男性に比べて、地位や権威のあるポジションにつける人が少なく、ほとんどが不公平な条件で働いており、また、専業主婦になる人も多いからだ。
家族の形成に重きを置く、伝統的かつ宗教的で、保守的な社会の人たちのあいだでは、スティグマを与えられることが特に多い(※15)。
だからこそ、伝統的な社会に生きるシングルマザーはさらにスティグマを付与されるリスクが高い。シングルでありながら子育てをすることは、伝統的な家族の規範から最も逸脱したものだと考えられるからだ(※16)。
結婚していないことを根拠に独身の人を解雇
シングルの人たちはいろいろな意味で(公然との場合もあれば、暗におこなわれる場合もあるが)、社会から排除され、差別されている。
独身差別に関する文献や資料は、そのほんの一端を明らかにしているにすぎない。独身差別が当たり前のようにおこなわれている分野をみてみよう。
よく知られている例として、2014年にビュート・セントラル・カトリック・スクールから解雇されたシーラ・エヴェンソンのケースがある。彼女が独身なのに妊娠しているという手紙が教区に送られたためだ(※17)。
何年にもわたる面倒な法的手続きのすえに、やっとのことで、学区とローマ・カトリック教会ヘレナ教区とのあいだで和解協定が結ばれた。
アメリカの法廷はこれまでに何度も、結婚せずに妊娠している教師の解雇は無効だという判決を出してきた。それでも、このような差別的な行為は後を絶たない(※18)。
たとえば、こういう例もあった。イギリスの正統派ユダヤ教の保育園で働く24歳の教師ゼルダ・デ・グローンは、恋人と「罪深い生活」を送っているという理由で解雇されたが、これは宗教的、性的な差別にあたるということで勝訴した(※19)。
ゼルダは上司たちから屈辱的な面談を強いられ、23歳のときに結婚するべきだったと言われた。雇用裁判所は、このような扱いは「侮辱的で、名誉を傷つけるものであり、攻撃的である」と裁定した(※20)。
私たちは、人種、民族、性的指向を理由とする差別の例は見慣れているが、結婚していないことを根拠に独身の人を解雇したり、そもそも雇用しなかったりといったことも、それらと同じくらい、しょっちゅう起きている。
彼らが結婚していないのは、単に自分の私生活において自分自身の選択をしている結果にすぎないにもかかわらずだ。
2010年にも、サウスカロライナ州の共和党の元上院議員ジム・デミントが、「ボーイフレンドと一緒に寝ている結婚していない女性は……教室にいるべきではない」とあからさまな発言をしている(※21)。
小さな町では特に、多くのシングルが学校の採用委員会の選考に合格できなかったり、子どもたちのそばにいるべきではないと暗にプレッシャーをかけられたり、あるいはあからさまにそう言われたりしている(※22)。
「家族がいないなら、もっと働いて!」
結婚している人たちに比べて、シングルの人たちの私生活は、正当なものでも、重要なものでもないという考えもはびこっており、シングルの人たちは毎日の職場でもしばしば差別にさらされている。
欠勤している同僚の仕事をカバーしたり、残業したりするように命令されるのは、暇があるはずだと決めつけられているからだ。既婚者より多く出張に行くべきだと思われているし、既婚者が家族と過ごすために休暇をとっている時期には勤務シフトを引き受けるべきだと考えられている。
その結果、シングルの人たちがわずかな残業代で、あるいは報酬なしで、既婚者より長時間働かされるのもよくあることだ。次に紹介する匿名の独身男性の投稿を読めば、このような決めつけが、はっきりとではないにしても、しょっちゅうおこなわれていることがわかるだろう。
私は職場でひどい独身差別がおこなわれていることに気づいた。結婚している人たち、特に子どものいる人たちは、自分たちのスケジュールは私のスケジュールより優先だと考えているらしい。なぜかというと、私は独身だから、彼らのような責任がないと思われているわけだ。
3週間ほど前、会社が研修を企画し、2日間のうちの1日を選ぶようになっていた。研修の通知を受けとると、私はすぐに前のほうの日に申し込んだ。後のほうの日は休暇をとってあって、親友とバーベキューをしに行く予定だったからだ。
研修のわずか2日前になって、ミーティングがあった。研修の日程が話題になって、文句を言い始めた人たちがいた。
「その日は子どもの面倒をみることになってるんです。だから、絶対無理」とか、「その日はうちの子の大事な試合があるんだ。その日はダメ」とか、「その日は子どもたちの医者の予約があって、変更をお願いしたら、診てもらえるのはずっと先になってしまう」などなど。
で、彼らは前のほうの研修日に申し込んでいる人たちに、ほかの人の都合に合わせて、後のほうの日に変わってもらえないかと言い出した。設備の関係で、1日目と2日目の各クラスに入れる人数は限られているからだ。
もちろん、大勢が私のことをあてにしていた。私が独身だと知っているから、彼らに言わせれば、「あいつが替わってくれていいはずだ。独身で、責任がないんだから」ということらしい。
私はただ、「悪いけど、交代はできません。その日はバーベキューの予定があるから」と言った。彼らは、おまえの「娯楽」のバーベキューがうちの子どもたちより重要だっていうのか、と言わんばかりだった(※23)。
この話も、シングルの人が自分の優先事項をあきらめ、もっと仕事をするようにプレッシャーをかけられた多くの事例のひとつだ。
シングルの人たちはレジャーの時間をあきらめるように要求されるだけではない。シングルであることが理由で、既婚者より収入が少ないことにも気づいている。
ある研究によると、既婚者は同等の仕事をしているシングルよりも約26%多く報酬を受けとっている(※24)。
さらに、多くの雇用主が従業員の配偶者や同居しているパートナーの医療費そのほかの福祉手当を負担しているが、シングルの従業員の親やきょうだい、親友のためにそのような福祉手当を提供することはない(※25)。
このような慣習や偏見は仕事上の昇進にも影響を与えており、シングルの人たちの昇進を既婚者よりも遅くしている(※26)。
「既婚者優遇」の法制度
独身差別はまた、別の姿でもあらわれている。それは、シングルの人たちには支援をせずに、結婚している人たちを制度的に有利な立場にする法的措置だ。
たとえば、国によってはカップルや家族には、政府による保険や社会保障制度などの恩恵があるが、シングルの人たちにはそれがない(※27)。
結婚している人たちは、配偶者の介護をするために特別休暇をとることができるが(たとえば、アメリカでは、家族・医療休暇法がある)、シングルの人たちは、配偶者と同じくらい近しい人を介護する場合でも、同等の恩恵に浴することはできない。
欧米のいくつかの国々では、結婚しているかいないかによる差別は法律で禁止されているが、このような法律が世界中どこの国にもあるわけではない。たとえあったとしても、効果的に執行されているとは限らない(※28)。
フェイスブックで、シングルのグループに投稿しているカレンは、これは社会的不平等の問題だと考えている。
きのう、年に一度のレビューのために、財政アドバイザーに会った。これまで、シングルの人たちが定年後、どれほどひどく差別されているか、気がついていなかった。本当に腹が立った。
特に、アメリカは富裕層や大企業のために減税をしているんだから。彼らのほうが、そういう極端に高い税率にだって耐えられるはずなのに(※29)。
カレンは税制や法律による独身差別に気がついた目撃者のひとりにすぎない。
「ジ・アトランティック」誌の詳細な記事によれば、一生をつうじてみると、結婚しない人は、結婚している人に比べ、医療費、税、個人退職金、社会保障費などを、100万ドルも多く支払っている。
この記事の著者たちによると、シングルの人には手に入らない、結婚している人たちだけのための公然で法的な、あるいは財政的な恩恵を提供している法律は実にたくさんある。
アメリカ合衆国連邦法第5章第3部に、「大統領は、結婚しているか、いないかの違いによる差別を……禁止する規則を規定することができる」とあるのにもかかわらず、そうなっているのだ(※30)。まさにこれは社会的不平等の問題といえるだろう。
家を借りるのにも一苦労
住宅供給の面でもこうした不平等が起きている。
ある研究では、54人の不動産業者に対して、結婚しているカップル、恋愛中で同棲しているカップル、「たんなる友人」だという男性と女性の3種の選択肢だったら、不動産を貸す場合にどのような優先傾向があるか、質問した(※31)。
希望者の学歴、職業、趣味などの条件はほぼ同じようなものであっても、明らかに多数(61%)の不動産業者が結婚しているカップルを好み、24%は同棲中のカップルに貸すと回答し、友人どうしのふたりに貸したいと言ったのは、たったの15%だった。
不動産業者が既婚のカップルを好み、シングルの人には家を貸したくないと回答したときに研究者たちが、その決定は差別的だと抗議すると、彼らの典型的な反応は、「友人どうしのふたりがシングルであること自体が理由であって、偏見や差別ではない」というものだった。
このように、人種差別、男女差別、そのほかのよく知られている種類の差別とは異なり、独身差別は、差別的な行為だと意識されないままでおこなわれているのだ。
※1. Brenda Major and Laurie T. O’Brien, “The Social Psychology of Stigma,” Annual Review of Psychology 56, no.1 (2005): 393-421.
※2. Paul Jay Fink, Stigma and Mental Illness (Washington, DC: American Psychiatric Press, 1992).
※3. Jennifer Crocker and Brenda Major, “Social Stigma and Self-Esteem: The Self-Protective Properties of Stigma,”Psychological Review 96, no. 4 (1989): 608-30.
※4. Bruce G. Link, Elmer L. Struening, Sheree Neese-Todd, Sara Asmussen, and Jo C. Phelan, “Stigma as a Barrier to Recovery: The Consequences of Stigma for the Self-Esteem of People with Mental Illnesses,” Psychiatric Services 52, no. 12 (2001): 1621-26.
※5. Brenda Major and Laurie T. O’Brien, “The Social Psychology of Stigma,” Annual Review of Psychology 56, no.1 (2005): 393-421.
※6. Tara Vishwanath, “Job Search, Stigma Effect, and Escape Rate from Unemployment,” Journal of Labor Economics 7, no. 4 (1989): 487-502.
※7. Bella M. DePaulo and Wendy L. Morris, “The Unrecognized Stereotyping and Discrimination against Singles,”Current Directions in Psychological Science 15, no. 5 (2006): 251-54.
※8. Janine Hertel, Astrid Schütz, Bella M. DePaulo, Wendy L. Morris, and Tanja S. Stucke, “She’s Single,So What? How Are Singles Perceived Compared with People Who Are Married?” Zeitschrift für Familienforschung /Journal of Family Research 19, no. 2 (2007): 139-58; Peter J. Stein, “Singlehood: An Alternative to Marriage,” Family Coordinator 24, no. 4 (1975): 489-503.
※9. Bella M. DePaulo, Singlism: What It Is, Why It Matters, and How to Stop It (Charleston, SC: DoubleDoor Books, 2011).
※10. Bella M. DePaulo and Wendy L. Morris, “The Unrecognized Stereotyping and Discrimination against Singles,”Current Directions in Psychological Science 15, no. 5 (2006): 251-54.
※11. Tobias Greitemeyer, “Stereotypes of Singles: Are Singles What We Think?” European Journal of Social Psychology 39, no. 3 (2009): 368-83.
※12. Jennifer Crocker and Brenda Major, “Social Stigma and Self-Esteem: The Self-Protective Properties of Stigma,” Psychological Review 96, no. 4 (1989): 608; Paul Jay Fink, Stigma and Mental Illness (Washington,DC: American Psychiatric Press, 1992); Brenda Major and Laurie T. O’Brien, “The Social Psychology of Stigma,” Annual Review of Psychology 56, no. 1 (2005): 393-421.
※13. Paul C. Luken, “Social Identity in Later Life: A Situational Approach to Understanding Old Age Stigma,”International Journal of Aging and Human Development 25, no. 3 (1987): 177-93.
※14. A. Kay Clifton, Diane McGrath, and Bonnie Wick, “Stereotypes of Woman: A Single Category?” Sex Roles 2,no. 2 (1976): 135-48; Alice H. Eagly and Valerie J. Steffen, “Gender Stereotypes Stem from the Distribution of Women and Men into Social Roles,” Journal of Personality and Social Psychology 46, no. 4 (1984): 735.
※15. Dena Saadat Hassouneh-Phillips, “‘Marriage Is Half of Faith and the Rest Is Fear of Allah’: Marriage and Spousal Abuse among American Muslims,” Violence against Women 7, no. 8 (2001): 927-46.
※16. Calvin E. Zongker, “Self-Concept Differences between Single and Married School-Age Mothers,” Journal of Youth and Adolescence 9, no. 2 (1980): 175-84.
※17. Matt Volz, “Fired Pregnant Teacher Settles with Montana Catholic School,” Boston Globe , March 15, 2016,www.bostonglobe.com/news/nation/2016/03/15/fired-pregnant-teacher-settles-with-montana-catholic-school/ShlqaNHnaXXWO2HVUcDxiM/story.html.
※18. Daniel Kalish, “Teacher Fired for Being Unmarried and Pregnant,” HKM Employment Attorneys, February 21, 2014, https://hkm.com/employmentblog/teacher-fired-unmarried-pregnant/.
※19. Ashitha Nagesh, “Unmarried Teacher Sacked Because She Was ‘Living in Sin’ with Her Boyfriend,” Metro ,December 4, 2017, http://metro.co.uk/2017/12/04/teacher-lost-her-job-after-parents-complained-about-herliving-in-sin7130641/.
※20. Bruce Thain, “Jewish Teacher Sacked from Orthodox Nursery for ‘Living in Sin’ with Boyfriend Wins Case for Religious and Sexual Discrimination,” Independent , December 4, 2017, www.independent.co.uk/news/uk/home-news/jewish-teacher-zelda-de-groen-orthodox-gan-menachem-nurseryhendon-north-london-wedlockemployment-a8090471.html.
※21. Amanda Terkel, “Sen. Jim DeMint: Gays and Unmarried, Pregnant Women Should Not Teach Public School,”Huffington Post , October 2, 2010, www.huffingtonpost.com/2010/10/02/demint-gays-unmarried-pregnantwomenteachers_n_748131.html.
※22. Sarah Labovitch-Dar, “They Did Not Get Accepted,” Ha’Aretz , June 28, 2001, www.haaretz.co.il/misc/1.713241.2.
※23. Anonymous, response to Bella DePaulo, “Is It Bad to Notice Discrimination?” Psychology Today , on June 3,2008, www.psychologytoday.com/blog/living-single/200805/is-it-bad-notice-discrimination.
※24. Kate Antonovics and Robert Town, “Are All the Good Men Married? Uncovering the Sources of the Marital Wage Premium,” American Economic Review 94, no. 2 (2004): 317-21.
※25. Bella M. DePaulo, Singled Out: How Singles are Stereotyped, Stigmatized, and Ignored, and Still Live Happily Ever After (New York: St. Martin’s Griffin, 2007)[ 『シングルド・アウト アメリカ社会のシングリズムとマトリマニア 第I巻』『シングルド・アウト アメリカ社会のシングリズムとマトリマニア 第II巻: 結婚神話1~4』ベラ・デパウロ著, 旬馬ゆきの編訳, Kindle版].
※26. Ibid.; Kinneret Lahad, A Table for One: A Critical Reading of Singlehood, Gender and Time (Manchester,UK: University of Manchester, 2017); Wendy L. Morris, Stacey Sinclair, and Bella M. DePaulo, “No Shelter for Singles: The Perceived Legitimacy of Marital Status Discrimination,” Group Processes & Intergroup Relations10, no. 4 (2007): 457-70.
※27. Bella M. DePaulo, Singled Out: How Singles are Stereotyped, Stigmatized, and Ignored, and Still Live Happily Ever After (New York: St. Martin’s Griffin, 2007)[ 『シングルド・アウト アメリカ社会のシングリズムとマトリマニア 第I巻』『シングルド・アウト アメリカ社会のシングリズムとマトリマニア 第II巻: 結婚神話1~4』ベラ・デパウロ著, 旬馬ゆきの編訳, Kindle版]; Jianguo Liu, Thomas Dietz, Stephen R. Carpenter, Carl Folke, Marina Alberti,Charles L. Redman, Stephen H. Schneider, Elinor Ostrom, Alice N. Pell, and Jane Lubchenco, “Coupled Human and Natural Systems,” AMBIO: A Journal of the Human Environment 36, no. 8 (2007): 639-49.
※28. Bella M. DePaulo and Wendy L. Morris, “Target Article: Singles in Society and in Science,” Psychological Inquiry 16, no. 2-3 (2005): 57-83; Wendy L. Morris and Brittany K. Osburn, “Do You Take This Marriage? Perceived Choice over Marital Status Affects the Stereotypes of Single and Married People,” in Singlehood from Individual and Social Perspectives , ed. Katarzyna Adamczyk (Krakow, Poland: Libron, 2016), 145-62.
※29. Karen Gritter, Community of Single People Group (blog), Facebook, November 1, 2017, www.facebook.com/groups/CommunityofSinglePeople/permalink/1924789547839689/.
※30. Lisa Arnold and Christina Campbell, “The High Price of Being Single in America,” The Atlantic , January 14,2013.
※31. Bella M. DePaulo, Singled Out: How Singles are Stereotyped, Stigmatized, and Ignored, and Still Live Happily Ever After (New York: St. Martin’s Griffin, 2007)[ 『シングルド・アウト アメリカ社会のシングリズムとマトリマニア第I巻』『シングルド・アウト アメリカ社会のシングリズムとマトリマニア 第II巻: 結婚神話1~4』ベラ・デパウロ著, 旬馬ゆきの編訳, Kindle版]