学校から帰ってきた娘の様子が普段と違い、食欲もなく落ち込んでいる。どうしたのかと聞いても「話したくない」と答える。親はそんな思春期の子どもとどう接したらいいのか。
長年学校現場で性教育に携わってきた村瀬幸浩さんは「無理に聞き出すのはよくない。親子であっても他者なので、どんなに親しくても、その線引きは尊重すべき。この線引きがあいまいだと、相手と不快な距離で、対等ではない関係を築くことになってしまう。他者との距離感がわからず、トラブルを抱えがちになってしまう」という――。(第3回/全3回)
※本稿は、フクチマミ・村瀬幸浩『おうち性教育はじめます 思春期と家族編』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。