資産を大きく増やすには、相場の暴落時にどう行動するかが重要になる。ファイナンシャルプランナーの藤川太さんは「お金持ちが実行している投資法を誰でも再現できる方法があります」という――。
プールサイドのチェアに腰掛けて読書をしている女性
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普通の人は「チャンスの扉」が開いても気付かない

前回の記事では、短時間でお金を増やすには、国際分散よりも集中投資が有利であることを紹介しました。とはいえ、集中投資すればいつでも大儲けできるわけではありません。タイミングが重要です。

1億円の資産を築くような人は、チャンスの扉が開いたことをいち早く見つけて、それをくぐることでお金持ちになっていくのです。チャンスの扉は誰の前にも開きます。しかし、普通の人はそれに気づきません。扉の存在を知らないので、扉をくぐることもできないのです。

景気は良くなったり悪くなったりします。景気が良いときは、モノがたくさん売れて企業の利益も増えるので、結果的に株価が上がります。逆に景気が悪くなると、企業は設備投資を控え個人は消費を抑えますから、モノが売れなくなり企業の業績が悪化、株価も下がります。

お金持ちは暴落のバーゲンセールを待っている

つまり、景気が良くなって企業が儲かるときに投資すれば利益が得られるのですが、多くの人は出遅れてしまいます。ニュースで好景気であることが取り上げられて、周囲からも「あの会社の買った」といった声が聞こえるようになってから投資をしたのでは、遅すぎる可能性が高いのです。

逆に景気が悪くなりはじめたら株式を売却し現金の比率を高め、暴落に備えます。この暴落こそ、チャンスの扉が開くときです。普通の人は暴落を恐れていますが、お金持ちは「暴落はバーゲンセール」と考えて「いまか、いまか」と待っているのです。

誰でも簡単に景気の波に乗ってお金が増やせる

お金を短期間で増やすには、景気のサイクルを見極めて、多くの人が行動する前に動く必要があるのです。ただ、普通の人がチャンスの扉が開くのを見極めるのは簡単ではありません。そこで試していただきたいのが、当社が無料で提供する資産運用ツール「ふくろう倶楽部」の相場監視ロボット「みまもる君」です。

「みまもる君」は、暴落局面の影響を小さくしつつ、世界経済の成長の恩恵を得るために開発されたロボットです。暴落するときには資産を守り、相場が上昇に転じたら積極投資で資産を増やす――。お金持ちの投資行動に近い運用が可能になります。

「みまもる君」は、日々変動する株式市場と為替市場を監視しています。株式市場のトレンドを判断するシステムがメインシステムです。また、①急落を検知し回避するシステムと、②為替市場のトレンドを判断するシステムをサブシステムとして組み合わせいます。

株式チャート
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国際分散投資の限界を超える運用を目指す

株式システムが「攻め」の時期には株式の比率を高めリターンを追求し、「守り」の時期には株式の比率を低くしリスクを小さくします。一方で為替システムが「攻め」の時期には為替ヘッジ比率を小さくし為替でも利益を追求し、「守り」の時期には為替ヘッジ比率を高め為替変動の影響を小さくします。

一般的にはリスクを小さくしようとすると、リターンも小さくなります。ローリスクとローリターン、ハイリスクとハイリターンはセットになっていますが、みまもる君は、リターンをできるだけ減らさずに暴落の影響を小さくすることで国際分散投資の限界を超えることを目指しています。投資で成果を出せない大きな原因の一つは、感情的に行動をしてしまうことです。特に暴落するときには、感情的になって失敗しがちです。相場の状況が変化し、みまもる君の判断が変更になった際には、サイト上の表示が変更されますし、登録されたメールアドレスに変更通知メールが届きます。ロボットのアドバイスを参考にすることで、冷静に判断ができるようになるでしょう。

アセット・アロケーションやお勧め商品を参考に投資するだけ

また、相場状態に適したアセット・アロケーションやお勧め商品も提案されますので、それを参考に投資配分の変更ができます。アセット・アロケーションは、相場状態だけでなく、ご自身の運用の希望やリスク許容度によっても変わります。

事前にサイト内の「投資家タイプ診断」をすると、①安定型、②安定成長型、③成長型、④積極成長型、⑤積極型、⑥超積極型の6つから最適な運用コースが選択され、それに合わせたアセット・アロケーションが提案されます。

たとえば、2022年8月6日時点の相場判断は「株式=注意」「為替=攻め」です。運用コースが「積極型」の人の資産配分は、

・先進国株式為替ヘッジなし 16.4%
・先進国株式為替ヘッジあり 25.3%
・先進国債券為替ヘッジなし 58.3%

です。

資産配分の調整だけで資産は10年で5倍以上に

図表1はみまもる君の運用シミュレーションです。あくまでも過去の相場データを使ったバックテストの結果なので、将来も同じような投資成果が再現できるとは限りませんが、みまもる君の特徴を知ることができます。

グラフの背景の色分けは、みまもる君の株式市場の相場判断を示しています。攻めの期間は「水色」、注意の期間は「黄色」、守りの期間はピンクです。

為替市場の相場判断はグラフ下部の帯で攻めの期間は「濃い緑」、守りの期間は「薄い緑」です。

そして、赤の折れ線グラフはみまもる君の相場判断に基づいて、アセット・アロケーションを調整した場合、グレーの折れ線グラフは調整せずに攻めの期間と同じ運用(攻めのポジション)を続けた場合のリターンです。

2003年1月を0%として運用状況を見ると、2022年8月2日時点でみまもる君のリターンは約409%になりました。100万円を投資していれば約20年で503万円に増えた計算です。対して攻めの運用を続けた場合のリターンは235%です。100万円の投資資金は335万円の増加にとどまっています。

みまもる君の運用シミュレーション
みまもる君の運用シミュレーション(出典=ふくろう倶楽部

暴落するときに資産を減らさないことが大事

暴落するときには資産を守ることが運用成績に大きな差を生み出すのです。

たとえば、画面左側でグレーの折れ線グラフが大きく落ち込んでいる部分があります。これは2008年から09年のリーマンショックの時期です。

このとき攻めのポジションは40%以上ドローダウンダウン(最大下落率)しています。これに対してみまもる君は、みまもる君は本格的な暴落が始まる前に相場判断を攻めから注意、守りへと切り替えています。それによってドローダウンは10%程度に抑えられています。

資産が暴落で大きな損失を受けてしまうと、回復するのに時間がかかります。リーマンショックの際にもみまもる君は2年ほどでリーマンショック前の水準にもどっていますが、攻めのポジションは回復までに5年半ほどかかっています。

ただこれも、「投資を続けていれば」の話です。リーマンショックでは、大きな損失を被り、値下がりしたところで投資をやめてしまった人も多いでしょう。下がったところで耐え切れなくなり、退場してしまえば損失だけが残ってしまいます。

暴落を回避すると同時に投資を続けることも大事です。

2020年3月のコロナショックも回避できた

2020年3月のコロナショックの際にも、みまもる君の相場判断が役立っています。本格的な下落が始まる前の3月上旬にみまもる君は相場判断を守りに切り替えています。これにより、攻めのポジションのドローダウンが20%を超えたのに対し、みまもる君のドローダウンは10%強に抑えられました。

投資で1億円以上の資産を築く人は、相場状況の変化を自ら判断して、暴落した時に集中投資して一気に資産を増やしています。みまもる君のドローダウンよりも、攻めのポジションのドローダウンが大きくなる時期こそ、資産を築いた人が狙っている投資タイミングとも言えるのです。

みまもる君を利用することで、お金持ちに近い相場判断で投資が可能になりますし、相場状況を判断する感覚を養うことができるでしょう。無料ですからぜひ利用してみてください。