人生を逆転させるためには、有益な情報をいち早く入手することが大事。どうすれば手に入るのか。弁護士であり、ユーチューバーとしても活躍する岡野武志氏は「“耳”から入ってくる情報にこそチャンスがある」という――。

※本稿は、岡野 武志『人生逆転最強メソッド 書き込みワークで即体感。やるべき「目標」が見えてくる』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

横並びでスマホを使用する人々
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起業や副業を目指す人が味方につけるべきものとは

人生を逆転させるためには、情報社会を制して、時代を味方につけることも必要です。特に、独立や起業を考えている方、フリーランスの方、副業収入を得たいと考えている方には重要です。

情報社会を制する、と言われると、少し大げさな話のように聞こえるかもしれませんが、いまや「今日はスマートフォンに触らなかった」「インターネットをしなかった」という日は、ほとんどないのではないでしょうか。

それだけ私たちは日々、おびただしい量の情報にさらされています。それこそ玉石混交の情報が飛び交う中で、いかに良質のものを選び取り、チャンスをものにするのかを求められる環境に置かれているのです。

日々の膨大な情報の中から自分にとって本当に有意義なものだけを入手するには、やはりちょっとしたコツが必要になります。

時代を味方につける

「時代を味方につける」と目標達成のスピードを加速させてくれます。SNSで投稿がバズり、一夜にして有名インフルエンサーになったり、ヒット商品を生み出したりといったことは、いまやごく当たり前の現象になりました。

そもそも、私が弁護士として起業してから短期間で多店舗展開できたのも、弁護士YouTuberとして多くの人にフォローしてもらえるようになったのも、「時代を味方につける」ことができたことが大きな要因になっています。

例えば、最初は珍しかったタピオカ店も、ブーム直前までは大行列ができていたのに、競合が多く参入し一般化するとブームは去り、飽きられてしまいました。つまり、この「最初は珍しかった」というタイミングを逃さず、スピード感を持って挑むことが重要なのです。

「耳」から入ってくる情報にこそチャンスがある

時代を味方につけるためには、早期に時代の盛り上がりに気付くことが大切、ということはご理解いただけたと思います。では、その気付きを得るための情報は、どこから入ってくることが多いのでしょうか。

それは、ズバリ「耳」です。

現代はネットなどを通じて「目」から入ってくる情報が多いですが、それよりも「耳」から入ってくるほうが圧倒的にチャンスの確度が高くなります。特に、自分と違ったポジションの人から入ってくる情報はチャンスが満ちていることが多いです。

例えば、業界、地位、年齢層など、さまざまな意味で自分と違った人からの情報は、自分に気付きを与えてくれます。私が2019年にYouTubeに参入したのも、もともと10歳くらい年下の不動産会社の社長から話を聞いたことがきっかけでした。

モダンなオフィスでミーティング
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2018年は広く世の中に「YouTuber」という存在が認知された年で、2019年ごろから芸能人も参入して、市場が盛り上がってきている時期でした。その後、いろいろと人に会って調査を進めていると、どうやらGoogleはトップYouTuberに対して、月に数千万円という広告収益を支払っていることを知りました。

目から入ってくる情報はなぜダメなのか

そのとき「これは何かものすごいことが起きている」と確信しました。「時代がバグっている」需要と供給の強烈なミスマッチが起きていると感じた瞬間でした。振り返ってみれば、全国展開するきっかけになったお客さんからの声も「耳」からでした。

SNSやネットニュース、テレビなどなど、私たちは日々目を駆使して情報を得ています。ただ目から入ってくる文字の情報は、耳から生で入ってくる声の情報と異なり、温度感が伝わりづらいです。生で聞けば飛びつくような情報でも、目から入ってくる文字の情報だと、その重要度に気付かずに流れてしまうことも多いです。

そういった意味では、耳から人の声を通じて得られる情報には、温度や色合いがあり、細かなニュアンスを知ることができます。また、耳から聞く情報はある程度限られた人から得ることになるので、疑問や質問をその場で解消できることも多く、チャンスを得られる確度も高まります。

他の人より早く情報をつかむ方法とは

では、どんな人からよりチャンスに満ちた情報が得られるのでしょうか。自分と異なるポジションの人と先ほどご説明しましたが、加えて、新しい情報や世界の変化により敏感な人だと、情報の鮮度と精度が良くなるので好ましいです。

マーケティングに詳しい人ならご存じかもしれませんが、新しいサービスや市場の浸透に関した理論で「イノベーター理論」というものがあります。

1 イノベーター……最初にイノベーションを採用する人。いわばオタク的な嗜好を持つ人
2 アーリーアダプター……新しいものが好きで、流行に敏感な人。インフルエンサー
3 アーリーマジョリティ……慎重に導入を検討する人
4 レイトマジョリティ……周りが導入してから様子を見て導入する人
5 ラガード……流行に鈍感な人

イノベーターやアーリーアダプターのSNSをフォローする

流行は、イノベーターやアーリーアダプターと呼ばれる感度の高い人たちから順に伝播していきます。

岡野 武志『人生逆転最強メソッド 書き込みワークで即体感。やるべき「目標」が見えてくる』(KADOKAWA)
岡野 武志『人生逆転最強メソッド 書き込みワークで即体感。やるべき「目標」が見えてくる』(KADOKAWA)

アーリーアダプター、つまりインフルエンサーと呼ばれる人たちが、その周りのマジョリティたちに影響力を持っており、流行を拡大させるとされています。

つまり、イノベーターやアーリーアダプターに当たるような人をフォローしておくと、他よりも早期に情報がつかめるようになります。SNSなどでも、流行をいつも素早くキャッチしているな、という人を見つけたら、すかさずフォローしてみましょう。

また、国内のニュースだけでなく、海外のニュースにも目を向けると、思いもよらない情報をキャッチできることがあるのでおススメです。