※本稿は、頼藤太希『1日5分で、お金持ち』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
お金持ちになるには、「お金の知識」と「行動」が9割
「気づいたら、お金がなくなっていた」
「貯金しようと頑張ってたけど、いつの間にか諦めてしまった」
「もっとお金があれば、と思うけど行動に移せない」
お金に悩む人たちに話を聞くと、たいていこういう答えが返ってきます。給料日前など、お金に意識が向く瞬間は「なんとかしなくちゃ」と思うけど、時間がたつと忘れてしまうのが現実。人生で必ずつきまとうお金の問題を、どこかで避けている人も多いのではないでしょうか。
お金持ちになるのは、実は簡単です。「お金の知識」と「行動」を身につけて、貯金体質になればいいのです。
「お金持ちは、ケチ」という話を聞いたことはありませんか? これは半分正解で、半分間違っています。なぜかというと、実際にお金持ちの人たちと話すと、金銭感覚は至極まっとうであるケースが多いからです。
抑えるところは抑え、使うべきところにしっかり支払う。抑えている部分だけをみると、「ケチ」に見えるのです。このメリハリのついたお金の向き合い方こそ、お金が貯まる理由だと僕は思います。お金持ちに共通しているのは、お金と日々向き合う、貯金体質になっていることです。
実生活のさまざまな場面での考え方・行動を変えることで、どんどん貯金体質に近づいていきます。
今までお手伝いする中で、成功する人と失敗する人を見てきましたが、その違いは「行動・実践するかどうか」でした。みなさんにもぜひアクションを起こしてほしいと思います。
お金持ちになる人とそうでない人の違いとは?
ここではお金持ちが実践している、お金の習慣・考え方を9つお伝えします。
お金を貯められない人、お金がない人の多くは、この内容をできていないことが多いのです。
①ライフプラン、マネープランを描いている
お金持ちは、これからの人生のライフプラン・マネープランを描いています。単身世帯の方でも「○年後に○○する」といった目標を持っていますし、夫婦世帯ならばそうしたライフプラン・マネープランを話し合い、共有しています。
一度ライフプラン、マネープランをつくっても時間がたてば変更になるものですが、お金持ちはつど調整もしています。
②支出を「見える化」し、予算を立てて家計運営している
お金を貯めるうえで大切なのは、支出を減らすこと。お金持ちは支出をはっきりと「見える化」し、予算を立てています。たとえ毎月の収入が少なくても、支出を減らしていくことで、お金は確実に増えます。
③支出の価値基準が明確
お金持ちは、自分たちにとって価値があるものにしかお金を使いません。他人が評価するものよりも、自分たちにとって本当に必要なものや大切なものにお金を使います。それだけ、無駄な支出をしないというわけです。
④貯蓄の仕組み化をしている
お金持ちは、余ったお金を貯蓄するのではなく、先に貯蓄分を確保して、残ったお金で生活する「先取り貯蓄」をしています。シンプルな仕組みですが、効果は絶大ですので、お金を貯めたいならば先取り貯蓄を確実に行う必要があります。
⑤投資脳で考えている
お金は使うと減るからと「なるべく使わずに節約」と考える人は「消費脳」。もちろん、無駄遣いを減らすのは大切ですが、これではお金は増えません。
ちなみに、無駄遣いや気晴らしの出費が多い人は「浪費脳」です。
お金持ちは「お金は使うと増える」という「投資脳」で考えます。「お金を価値あるものに使って今あるお金をもっと増やそう!」と考えているのです。資産運用に限らず、自分に投資する「自己投資」も投資の一部です。
⑥流行・経済・金融商品へのアンテナが高い
お金持ちは流行・経済・金融商品に詳しく、お得なものをいち早く取り入れます。キャッシュレス決済を試したり、高還元率のクレジットカードを使ったり、節税に役立つ「つみたてNISA」や「iDeCo」をフル活用したりしています。
⑦中長期的な視点に立ってお金を使っている
お金持ちは、目先の楽しみにお金を使うのではなく、「今お金を使うことで将来どうなるか」を考えます。そして、予算をきちんと守って支出をします。
⑧財布・身の回りを整理整頓している
お金持ちはとにかく財布がきれいです。すらっとした長財布できれいにしている方もいれば、カードだけでコンパクトにしている方もいます。
⑨決断が早くまめに行動している/思考がポジティブ
相談で行ったアドバイスをすぐに実行するのはやはりお金持ち。「どうすればお金が貯まるか」を考え、ポジティブに行動するので、お金が貯まるのです。
お金のことを話すのが好きなのもお金持ちに共通する思考です。
今すぐできる、5分アクション
9つのお金の習慣・考え方から真似できることを今から実践してみましょう。