あなたをすてきに見せるサイズ感とは
ファッションにおいて見た目の印象を決める要素はいくつかあります。色、素材、デザイン、そしてもっとも大切なのが「サイズ感」です。「サイズ感」はスタイルをよく見せるという点で注目しがちですが、実は、ビジネスの観点でも注意を払う必要がある大切な要素なのです。
とくに服や靴のサイズ感はとても重要で、大きすぎてブカブカだったり、袖や裾が長すぎたりすると、どこかだらしない印象を与えてしまいます。反対にタイトすぎてシワが寄ったり寸足らずだったりすると、リッチ感に欠けて見えますよね。
そしてどちらにも共通して言えるのは、“管理職にもなって、いまだ自分をすてきに見せるサイズ感すら知らない”未熟さが漂うということ。これはおしゃれかどうかとは関係なく、いい大人であればそろそろ理解しておきたいところ。洗練度とは真逆をいくサイズ誤算は、思わぬところであなたの株を下げてしまうのです。
ではなぜ自分に最適なサイズの服を見つけることが、意外と難しいのでしょうか? そこにはとくに大人の女性がついはまってしまう間違いと、最近の買い物の仕方が変わった点に原因があったのです。
女性が陥りやすい“Sサイズ神話”って何?
大抵の人は身に着けるものを買うときにきちんとサイズを確認しますよね。なのに垢抜けて見えない、洗練されない、見た目で損をしてしまう──のは、なぜでしょうか? その原因のひとつは“Sサイズ神話”です。
“Sサイズ神話”というのはつまり、小さいサイズ=すてきという思い込みがどこかにあるということ。たとえばパンツを例に挙げてみましょう。実際に試着してみて、SサイズとMサイズ、両方が履けたとします。するとほとんどの女性はなんとなくSサイズを選んでしまうというのです。
けれど、本来服は「着られるかどうか、履けるかどうか」で選ぶのではなく、「どのサイズが自分をいちばんすてきに見せるか」で選ぶ必要があります。ブランドそれぞれに異なる表記に惑わされるのではなく、実際に着てみたときのシルエットやシワの寄り方で選ぶものなのです。
しかしながらとくに普段Sサイズを着ている人が、急にMサイズの服を買うのは、なんだかサイズアップしてしまったようで抵抗があるもの。いつもはMサイズの人がLサイズを選ぶのも同じこと。ですが先ほども挙げたように、サイズ表記はあくまで目安。こっちのブランドのSサイズが、あっちのブランドではMだなんてことはよくあること。あくまで自分の目と感覚を研ぎ澄ませ、体がキレイに見えるものを選びましょう。
そして陥りがちな間違いのもうひとつは、オンラインで買い物をすることが増えたことによるサイズミス。それこそサイズ表記に頼って選びがちなので、もしもあなたがもっとセンスよく見せたい、見た目を洗練させたいと思うなら、試着にこだわりましょう。試着の際は立ったり座ったり、または手を挙げたときの丈感などをチェックすることも大切です。
今季絶対に手に入れたい定番&万能アイテム
ここまでで、ビジネスにおいて身に着けるもののサイズ感は、とくに大切だということがわかっていただけたのではないでしょうか? それは見た目偏差値を左右するだけでなく、なんとなくその人の“見えない部分”を想像させるものだったりもします。
ダボダボでサイズの合わないパンツを履いている人に「きっとすてきな生活をしているんだろうな」と感じる人が少ないように、装いは“普段は見えないその先”を連想させるもの。であるならば、それを利用しない手はないはず。とくに全方位気を使わなければならないパンツ選びには、その人のビジネスセンスも表れます。
そこでこの冬、働く女性にオススメなのは、プレーンなテーパードパンツです。ヒップ周りには女性らしく丸みのあるシルエットで余裕を持たせ、裾にかけて自然と細くなるシルエットは美脚効果抜群。長め丈のジャケットとはもちろん、ざっくりとしたニットとも好相性です。さらには足さばきがいいのでパンプス、スニーカーどちらにも合わせやすく、オンオフ問わずに着回せます。
また、細身なのにタイトすぎないシルエットは、清潔感ときちんと感を後押ししてくれます。色はグレーを選べば黒よりやわらかな印象で、女性らしさも文句ナシ。欲をいえば素材にほんのり自然な光沢があると、冬の着こなしが重くなりません。
パンツ選びはほんの少しこだわるだけで、全身の印象が一気に垢抜けます。今季こそ絶対に頼れる一本を選んで、自分スタイルを確立しましょう。
【今月の名品】
スタニングルアーのチンツクリーンパンツ
※価格はすべて税抜きです。