スマホ仕事がはかどる2大機能
前回の記事ではスマホを使った基本的な入力技を紹介しましたが、今回はそれを上回る便利さが期待される入力技を紹介したいと思います。
それは「辞書機能」と「音声入力」です。「なんだ、すでに使ってるよ」と思われた方もいるかもしれませんが、実際には部分的な使い方に留まっているケースが多いようなので、みなさんの仕事の成果につながるよう、深く掘り下げてみたいと思います。
1.辞書機能を徹底活用する
私たちは普段、無意識のうちにスマホで同じ言葉や単語を繰り返し使っています。恐らく自分の名前や「お世話になっております……」といった枕詞は、日常何度も登場していることでしょう。
この状況について、あなたは無駄だと思ったことはありませんか? これから先、何度同じ言葉や文章をゼロから入力しなければならないのかと。
そんな時におすすめしたいのが「辞書機能」の活用です。パソコンではすでにおなじみかもしれませんが、スマホでも同様に「辞書機能」に登録しておけば、1・2文字入力するだけで、特定の単語や言葉に変換することができます。これにより、入力工数の削減だけでなく、入力ミスを減らすことにもつながるので、私は強くお勧めしています。
超カンタン! 辞書登録の手順を図解
辞書登録の手順は以下の通りです。
設定→一般→キーボード→ユーザ辞書→+ボタンを押す→「よみ」に入力する文字を、「単語」に変換する単語や言葉を入力→右上の「保存」を押す。
登録する代表的なものとして、自分の「名前」や「連絡先」「住所」、日常よく使う「メール文」などがあります。ときどき自分が書いた文章やメール文を見直してみると、無意識のうちに同じ言葉を使っていることに気付くと思うので、頻度の多いものは登録しておくといいでしょう。私の場合は、日常的によく使うURLや曜日、フォルダ名に使う項番、変換して使う矢印や絵文字など、わりと細やかに登録して普段使いしています(図表3参照)。
ただ、あまりに多くの単語を登録し過ぎると、何を登録したかを忘れてしまうので、備忘を兼ねて、ときどき登録内容を見直して、削除・修正することをお勧めします。
ちなみに全iOS端末間でiCloudにサインインしていて、iCloud Driveをオンにしていれば、ユーザ辞書のデータを同期することも可能ですので、端末の入れ替え時やiPadと併用する場合などには、ぜひお試しください。
2.使わないと損する高精度な音声入力
目的地に向かって歩いている途中など、急にタスクやアイデアを思いついたりしても、スマホでメモを取ることが困難な状況ってあると思います。その場合、メモを取れるタイミングまで待つか、メモを取ることを忘れてしまうか、のいずれかになるでしょう。
しかし、スマホの音声入力の機能を使えば、いつでもどこでも片手で入力作業を行うことができます。ちなみに実を言うと、音声入力については、私自身は長い間その変換精度に疑いを持っていました。つまり、音声を正しくテキスト情報に変換できず、結局は後から修正作業が大量に発生するのではないかと。しかし、現在の音声認識の技術レベルは驚くべきもので、非常に高い精度で音声情報をテキスト情報に変換してくれます。
誰でもできる「音声入力」の手順
音声入力を利用するにはまず、設定→一般→キーボードで、「音声入力」がオンになっているかを確認します。もしオフになっていれば、オンにしましょう。
実際に音声入力を行うには、キーボード画面で、マイクボタンを押せば、音声入力モードになるので、入力したい内容をスマホに語りかけると、文字に変換されて文字入力されます。
私の場合は、日常的に思いついたタスクの記録や簡単なメモの作成に利用しています。
特にランニング途中など、景色が変わることで、新しいアイデアを思いつくことが多いので、立ち止まってその場で足踏みしながら音声入力で記録するようにしています。
繰り返しになりますが、かつてと違って近年の音声入力の変換精度には目をみはるものがあり、それに伴い私の音声入力の利用頻度も増えてきています。おかげで指入力のストレスから解放され、効率化も進められて本当に助かっています。
ただし、満員電車や公共の場所など、音声入力がふさわしくないシーンもありますので、みなさんは、TPOに応じて指入力と音声入力をうまく使い分けてくださいね。
音声入力を習慣にして生産性アップ
以上「スマホの入力を圧倒的にラクにする魔法テク」はいかがでしたか?
「辞書機能」や「音声入力」は、すでになんとなく使っている人も多いかもしれませんが、利用シーンに応じてより徹底して使うことができれば、従来の入力方法と比べて圧倒的に効率的ですし、なにより入力ストレスを大幅に軽減することができます。
特に音声入力は、意識していないと、つい従来の指入力に戻りがちなので、意識的に習慣化させていくことをおすすめします。