要求を無理なくとおすための隠れテクニック
あなたは普段から「間」をどのぐらい意識していますか?
たとえばそれは、会話の間。相手が話し終わる前に自分の会話をかぶせるようなせっかちな間は、同意の場合を除いて、話し手を否定したような形になってしまい、不快感を与えてしまいます。また反対に、相手の話が終わっているのに反応が遅いと「この人、ちゃんと聞いているのかしら?」と、姿勢を疑われかねません。
これはプレゼンのとき、会議のとき、打ち合わせのときなどにも同じことが言えます。
相手を心地よく、スムーズに会話を進めるためにはセンスのよい間が必要。同じような内容でも間合いが違うだけで、通りにくい要求が可能になったり、はたまたその逆もありえます。
コミュニケーションが上手な人や交渉に優れている人は、自然と心地よい間が取れています。もちろん、それだけですべてがうまくいくとは言いませんが、ほんの数秒……ときには1秒以下の短い「意義ある無の時間」が、仕事の結果を大きく変えてしまうことだってあるのです。
去り際に出る! すべてを台無しにする冷たい「間」
本人だけが気づいていないのが、ひとつの動作が終わるときの間。
電話を切るときに、用事が済んだらなにも考えずにガチャン! と電話を切ってはいませんか? 動作の終わりはすでに次のことで頭がいっぱいになりやすく、つい電話の向こうにいる人への敬意をおろそかにしてしまいがちですが、意外と印象に残るのがそんな去り際のマナー。スマホなどは切るときの音がしないので、とくにやってしまいがちです。
またこれは公私共にいえることですが、帰る人を見送る際「では失礼いたします」と言ってドアを閉めるタイミングにも注意。笑顔からいきなり真顔に戻ってバタンとドアを閉め、間髪入れずにこれまたガチャン! と鍵をかけてはいませんか? もし、直前まで最大限に気を遣っていたとしても、または最高に話が盛り上がっていたとしても、相手はなんだか冷たくされたような、もしくは拒絶されたような気持ちになるかもしれません。これでは楽しかった時間も台無しです。余韻という意味での間もまた、大切です。
最適な距離を自然と取れるのもマナーのひとつ
プライベートで気をつけたいのが、列に並ぶときの間。コンビニやスーパーマーケットのレジ前などで、前の人に近づきすぎるのも、大人としてあまりにセンスとマナーがなっていません。なんだか周りの見えていない、うっとおしい人と思われてしまうことも。
ただし、私たちは目に見えない間に対して、常に注意を払っているわけではないぶん、習慣やクセが出てしまいやすいところでもあります。日頃から気をつけて、心地のいい距離感やタイミングを身につけるようにしましょう。無意識でやっていることこそが、あなたの評価を決定づけることだってあるのです。
センスや日常の振る舞い、そして相手への気遣いがそのまま出てしまう間。ビジネスマナーとして身につければ、日々の仕事の心強い味方となってくれるはずです。