ワーキングマザーが多い街ほど、子育て支援が充実! 想像以上に子育てがしやすい千代田区の魅力に迫る。

フルタイムのワーママ率が高く教育熱心なエリア

2015年に行われた「国勢調査」によると、23区中唯一、フルタイムのワーキングマザーが専業主婦の割合を上回った千代田区。自身も中学時代から千代田区の学校に越境通学し、現在も同区で塾を経営する藤島千春さんは、この地の子育て事情に詳しい。

「千代田区は、企業が多く、税収が多いのに子どもの人口が少ない。子育てや教育に使えるお金が大きいため、区全体で見ても、子育て支援の環境が整っているように感じます。現状では、保育園の待機児童もほぼいないので(認証保育所を含む)、ワーママにとっては住みやすい街。マンションが立ち並び、キャリアウーマンが多い番町(ばんちょう)、代々商売を受け継いだ人々で活気づく神田・神保町など、その土地ごとに違った魅力があります。子どもの医療費は高3まで無料ですし、子ども・児童手当などの支援金も手厚い。PTA活動や保護者会なども無理なく参加する程度でOKなので、ワーママも子育てしやすい環境だと思います」

番町小→麹町中→日比谷高→東大がエリートコース

こんな千代田区ならではのメリットも。

「国会議事堂や皇居、科学技術館など、子どもたちが自然と学びを得られる名所も多いですし、社会科見学でそうした場所に入れることも特色です」

そして何より、千代田区は、教育に関しても熱い街だと藤島さんは語る。

「昔からの王道として、番町小学校から麹町中学校、日比谷高校に入って東大へと進むエリートコースが広く知られ、私立と違って、お金をかけずにいい教育が受けられるというイメージもありますね。また、06年に区立初の中高一貫校となった名門・九段中等教育学校(九段中)の存在も大きいです。九段中には入学試験がありますが、外部の区や市から受験するのと違い、千代田区枠が設けられているので、九段中狙いで転居してくるご家庭もあると聞きます」

オフィス街のイメージが強い千代田区だけに、ワーママへの支援は手厚いようだ。

(左)ワーママがセカンドオフィスとしても使える千代田図書館。子どもが本好きになりそうな明るい雰囲気に包まれている。無料のイベントや実験などが頻繁に行われている科学技術館も!(右)千代田区にお住まいの藤島千春さん。「オーダーメイド個別指導塾Wing-School」代表。現在、共立女子大学大学院家政学研究科児童学専攻に在籍。1児の母。