「自分磨き」でキャリアアップを目指すにはどうすればいいのか。「プレジデントウーマン」(2017年9月号)では、「学び」を通じて可能性を広げた5人の女性に話を聞きました。第4回は「ビジネス数学」について――。(全5回)

※本稿は、「プレジデントウーマン」(2017年9月号)の特集「幸せなひとり時間」を再編集したものです。

▼プレジデント ウーマン読者アンケート
もし、もっと自由時間が取れたら、何をしたい?

1位:旅行・街歩き:73.7%
2位:キャリアアップの勉強:55.5%
3位:新しい趣味を始める:34.2%
4位:マッサージ・エステなど:33.1%
5位:睡眠・休息:32.5%
※複数回答

「世の中にある、面白いこと、頑張っている人、素晴らしいものを自分の感性で探し当て、応援していきたい」という気持ちからはじめたWEBサイト運営が、ビジネスに発展。日本の新しい文化の提案やブルガリアンローズオイルの魅力を伝える仕事をしている赤塚このみさん。

赤塚このみさん
アッカー プランニング 代表。数字を使って、話すための1冊。深沢真太郎さんの著書『そもそも「論理的に考える」って何から始めればいいの?』が教科書。

「ある日、インターネットテレビ『メディカツ』を見ていて、目からうろこが落ちたんです」

出演していたのは、ビジネス数学の専門家で、コンサルタントの深沢真太郎さんだった。

「クイズ形式などで、仕事上で数字を使って話す大切さや、考えるコツを教えてくれる内容で、数字アレルギーだった私でも楽しめました。そして、これまでいかに自分が相手にわかりにくい説明をしていたのか、論理的に話せていなかったのかにも気づいたんです」

早速、深沢さんのセミナーに申し込み、参加。数字を使ってコミュニケーションを図る楽しさを実感し、深沢さんの著書を教科書に、生活や仕事に取り入れはじめた。

「ビジネスで数字を使うといっても基本はとても簡単なこと。例えば、自己紹介でも『2人姉妹の妹です』と、具体的な数字を入れて話す。すると、相手からも『僕も2人兄弟です』『僕は1人っ子です』と、具体的な話がいろいろと出てくる。難しく考えず、数字を楽しみながら取り入れることが大切」

女性は、感性で話すのが得意な傾向があるが、数字を有効に使いながら話すと、ビジネス上でのミスコミュニケーションはグッと減らすことができるという。

「数字について考えながら話すことで、自分自身の思考が整理されていきます。思ったまま口にするよりも結論や論点を伝えやすくなりました。数字が苦手……という方にはぜひチャレンジしてほしいですね」

世の中にある素敵なものを応援するのが天職という赤塚さん。苦手だった数字は今や彼女の強力な味方になっている。

▼数字に強くなるヒントがここに!
ビジネス数学.com
ビジネス数学を提唱する教育コンサルタント、深沢真太郎さんが運営。数字で具体的に説明したり、プレゼンをしたりする能力を養うトレーニング講座を定期的に開催。
赤塚このみ
アッカー プランニング 代表
「みんなの元気やがんばりを応援」することをコンセプトにした、WEBサイト「アッカー倶楽部」を主宰。
 

編集=相馬留美 撮影=伊藤菜々子