NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で主演を務める柴咲コウさんにインタビュー!
「今を生きていると、本心だけでは生きていけないことがたくさんありますよね。だから、壁にぶち当たっても信念を曲げずに生きていく、(井伊)直虎のような人に魅力を感じます。飾り気がなく潔く純粋で……私もそうありたいですね」
穏やかなまなざしで語るのは、今年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」で主演を務める柴咲コウさん。戦国時代に姫として生まれながら、男の名で家督を継ぎ当主となった井伊直虎の生涯を演じる。「歴史に興味がない人にも受け入れてもらえる予感がします」と言う理由は?
「女性の社会進出が活性化しているなか、実際は多様化が成されていないという矛盾を抱える今の世の中においても、共感してもらえる部分はたくさんあると思うからです」
また幼い頃から慕っていた婚約者への愛を貫く直虎の生き方は、ひとりの女性として胸を打たれるとも。
「例えば私なら女性の幸せとして、家庭に入ることもあるのかなとも考えるのに、直虎は城主として生きていくことを決意しますからね。『彼の魂を宿して生きていく』というせりふの通り、形式としては彼の伴侶として生きられなくとも、その魂を継いでいく、という並大抵ではない意気込みと覚悟を感じます」
もし実際に城主になるとしたら?
「私は2番手がいいです(笑)。ただ何かの意義や目標のためなら、『自分がやるしかない』となるのかもしれません。直虎の、考えるより前に一歩を踏み出す直感的なところとか、似ている部分も多いですね。国や地域を守るためなら、自分が犠牲になってもみんなのために、という気持ちは私も持っていますので」
大河ドラマ初出演で主役を演じるのは「とてもありがたいこと。すばらしい機会を与えていただいたという気持ちです」と笑顔で話す。1年にわたる撮影に向けて、気分転換やリフレッシュとしてこんな計画も。
「キッチンを改造、家をリフォームしようかなと(笑)。週末は家でゆっくり料理をするのもセラピーになりますからね。あとは普段からストレス発散に車を運転したり手を動かしたりしていて、最近は編み物セットを買いました。これから編み物にハマるかもしれません」
俳優活動でも真心を大切にしている柴咲さん。2017年を見つめる瞳はいつにも増してキラキラ輝く。
「去年は飛躍するための準備をしていましたね。でも逃げずにきちっと続けてきたので、今年はきっと花が咲くと信じています」
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」
2017年1月8日(日)午後8時スタート
幕末の大老・井伊直弼の先祖であり、徳川家康の重臣・井伊直政の養母となる井伊直虎。彼女はいかにして領主として家督を守り、乱世を生き抜いたのか。女性城主の知恵と奮闘を描く物語。出演は柴咲コウ、三浦春馬、高橋一生、杉本哲太、財前直見、小林薫ほか。