資産運用を始める前に、自分の投資に対する心理状態を知っておこう! 8つの質問に対して、あなたが運用するならどちらの考えに近いか○か×かを選びましょう。診断結果で、あなたの投資のクセがわかっちゃいます!
※経済コラムニスト・大江英樹氏のお話をもとに編集部が作成

マネー心理テスト:Question 1~4

【Question 1】
周囲の人が株を始めたと聞くと、やらないと損だと感じる。
→○or×

【Question 2】
FX(外国為替証拠金取引)より株式のほうが難しそうだ。
→○or×

【Question 3】
リスクの高い金融商品を買ったからといって儲かるとはかぎらない。
→○or×

【Question 4】
資産運用初心者なら、金融機関の窓口でオススメを聞くのがベスト。
→○or×

マネー心理テスト:Answer 1~4

イラスト=ヤマグチカヨ

【Answer 1】景気が良くなると「株を買わなきゃ」は危険
株が上昇傾向にあると盛んに「今ここで株を買っておかないと、株が上がったときに損をしますよ」という“持たざるリスク”を持ち出す人がいます。そこで「私もやらないと損だ」と思う人もいますが、それは間違い。“持たざるリスク”があるのは常に同業者と比較される機関投資家だけ。個人は自分のタイミングで始めればOKです。
→正解は×

【Answer 2】FXはギャンブル! 為替はプロでも読めない
特に女性に多い勘違いがこれ。いくらドルやユーロなどの外貨に馴染みがあったとしても、FXで利益を出せるかどうかはまた別の話。人間は自分が見聞きしたことがあるものについては「よくわかっている」と思いがちですが、為替の変動要因は複雑すぎて、予測はプロでも至難の業。投資初心者には不向きです。
→正解は×

【Answer 3】ハイリスク・ローリターンの商品は山ほどあります
ほとんどの金融機関で正しい説明がされていないのが「ハイリスク・ハイリターン」という言葉。「リスクが高い商品を買えば、高いリターンが得られる」という意味だと思っていませんか? 本当の意味は、「高いリターンを求めればリスクも高くなる」、つまり儲かる確率も高くなるけれど、損をする確率も同じくらい高くなるということ。
→正解は

【Answer 4】金融機関のオススメは金融機関が儲かる商品
これは「カモにしてください」と言っているようなもの。金融機関は自社が儲かる商品を薦めてくるからです。もっとも、金融機関が自社の利益が最大化するように行動するのは当たり前。つまりどの商品を選ぶかの見極めは自分自身ですべきです。金融機関に尋ねるのは、商品の特徴や不明点だけにしておきましょう。
→正解は×

マネー心理テスト:Question 5~8

【Question 5】
信頼している人がオススメしているものはとりあえず買うべきだ。
→○or×

【Question 6】
買った株が突然値下がり。損してるけどさっさと売っちゃおう!
→○or×

【Question 7】
普通預金はインフレに弱いと聞いたので、お金は投資に回しちゃえ!
→○or×

【Question 8】
エコに興味があるから「エコファンド」を買おう!
→○or×

マネー心理テスト:Answer 5~8

イラスト=ヤマグチカヨ

【Answer 5】「この人なら間違いない!」そんな盲信は捨てましょう
「営業担当者とウマが合った」「投信会社の理念に共感した」などと感じた場合に気をつけたいのが、「この人の言うことなら間違いない」と思い込む“盲信”や、「この投信会社は常に正しい」と信じ込む“原理主義”。どんなときでも絶対に儲けられる人などこの世に存在しません。金融商品の良しあしは自分で判断することが大事です。
→正解は×

【Answer 6】買った値段より会社の価値を考えよう
買ったときより株が下がると「今売ると損をしてしまう」と考えてしまい、手放せなくなってしまうもの。でも、たいていさらに下がるのでさっさと売ったほうがいい。売れなくなるのは自分が買ったときの値段をいつまでも覚えていて、その値段を判断基準にしてしまうことが原因。自分の買い値ではなく、その株本来の価値を基準に。
→正解は

【Answer 7】インフレに弱いのは現金。全部預金でもOK
「お金を銀行に預けておくだけでは、インフレが来たときにお金の価値が下がってしまいますよ」というのは、セールストークの定番の一つ。ところがこれは大きな間違いなのです。過去63年間の消費者物価指数と定期金利の推移を見ると、インフレのときは預金の金利も上がっています。インフレに弱いのは「預金」ではなく「現金」です。
→正解は×

【Answer 8】特定分野に投資することになりリスクが集中!
エコロジーやIT、地域ファンドなど、投資対象をこれから成長が見込める分野に絞った投資信託を「テーマ型投信」といいますが、これはオススメできません。なぜなら特定のジャンルだけに投資することになるので、「リスクを分散する」という投資の原則に反するから。また、投信として商品化されるころには、株価はすでに割高です。
→正解は×

診断結果

●解答正解の数が……

【0個】
危険! 一般常識と同じように、お金の常識も身につけてみよう。

【3~1個】
お金知力プア層。考えのクセを正せば、みるみるお金が貯まるかも!

【7~4個】
金融リテラシー高め女子。間違えた問題から弱みをつぶそう。

【8個】
THEお金マスター! 自分の心に惑わされず、この道を突き進んで。