ママになってみて、子育てしながら働くことの大変さを実感。でも母になって生まれた強さもある。子育て社会の底上げに奮闘中!(アドバイスしてくれる人:はぴきゃり代表取締役 金澤悦子さん)

長女を出産後、1年の育休を経て職場復帰。

株式会社ママハピ 原瀬郁代さん
人材派遣会社で営業兼人材コーディネーターとして10年間勤務。出産後、子育てと仕事の両立を目指して、転職。在宅勤務で、ママ向けのイベントの運営、営業活動を行う。3歳の女の子のママ。

「時短勤務の制度がなく復帰初日からフルタイムで仕事再開。産休前と同じ仕事でやりがいはあったのですが、仕事、家事、育児をすべてこなしていくには時間が足りなくて、とにかくいつもバタバタと余裕がなかった。そんなとき、娘が風邪から肺炎になって入院。24時間の付き添いが必要で、会社を急に休むことに。そのとき強く思ったのは、もっと子どもとの時間を増やしたい! ということでした」

ママが多く働いている会社、子育てとうまく両立できる仕事、という2つの軸を決めて転職活動をスタートした。

「時短勤務が条件なんて、ハードルが高いとは思っていましたが、わたしにとっては譲れないポイント。ママハピが募集をしているのを知ったのは、幸せな縁だったと思います。在宅勤務の正社員という、願ってもない形で再スタートを切ることができました。ママハピのイベントには育休中に行ったことがあって、出店しているママ起業家の姿に『いろいろな働き方があるんだ』って感銘を受けたことを覚えています。悩みながら仕事をしてきた自分の経験を、ママをサポートする会社で生かしていけたら、と考えています」

在宅勤務でイベントスポンサー企業への営業、運営事務などに携わる。通勤時間のロスもなくなり、子どもとの時間もとれるように。

「スタッフ全員がママなので、なにかあったときにはお互いに助け合って進めています」

【写真左】ママハピが運営するイベントは、年に7、8回。12月にお台場で行われた「東京トヨペットpresentsママハピEXPO」では、来場者の受付・案内を担当。【写真右上】まな娘との絵本タイムは至福のひととき。【写真右下】「6時にはお迎え」と決めて、集中!「急な発熱のときなどは、子どもが寝たあとに仕事をすることも」

■原瀬さんのWORKING DATA(BEFORE→AFTER)

雇用形態:正社員→在宅正社員
職種:営業→営業
年収:ヒミツ→約100万円ダウン
労働時間:フルタイム→フルタイム

 金澤さんから一言 

「子どもとの時間」という譲れないポイントを自分のなかに定めたことが、転職成功の最大の秘訣。あれこれ条件を並べるとうまくいかないのは、会社選びも恋人選びもいっしょかも。本当に自分が求めていることを見極められれば、会社とのマッチングは必ずうまくいきます。

はぴきゃり代表取締役 金澤悦子
2001年、女性のためのキャリア転職誌「ワーキングウーマンタイプ(現ウーマンタイプ)」を創刊。多くの取材から、ハッピーキャリアを見つけるためのステップを体系化。現在、はぴきゃりアカデミーを運営し、「ココロとサイフが満たされる仕事発見」をサポート。