2013年5月23日(木)

そのメールが命取り! なぜか敵をつくる文、陰で笑われる文

PRESIDENT 2012年10月1日号

著者
平野 友朗 ひらの・ともあき
ビジネスメールコンサルタント

平野 友朗

アイ・コミュニケーション代表取締役。1974年、北海道生まれ。1万人規模のメールマガジンを50誌以上プロデュースする。ビジネスメール教育の普及活動を担う人材教育「ビジネスメール・インストラクター養成講座」を開講予定。著書に『ビジネスメール・文書の基本講座』など。

アイ・コミュニケーション代表 平野友朗 構成=長山清子 撮影=永井 浩
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転送されてネタにされる文とは

Q.図の5つの文例は、以下のどのタイプにあてはまるか、答えなさい。

□なぜか敵をつくる文
□陰で笑われる文
□イラッとされる文
□後回しにされる文
□やる気がないことがバレる文

まず、上の問題に答えてから続きを読んでください。

1の文は、まるで改まった手紙に書くような時候の挨拶で始まっています(A)。これでは、メールの常識を知らないと思われるでしょう。漢字の誤変換や敬語の間違いにも注意が必要です。「判る」(B)は間違いではありませんが、「わかる」か「分かる」が一般的です。また、「ご自愛」とは「体を大切にする」という意味なので、「お体、ご自愛くださいませ」では意味が重複します(C)。

そして最後の最後、署名の罫線を音符や絵柄にするのはビジネスには向きません(D)。このように、メールの常識を欠き、日本語力を問われるような間違いのあるメールは、転送されて恰好のネタになります。いずれ「仕事ができない」というレッテルを貼られるでしょう。日頃威張っている人ほど、陰で笑いものになるので気をつけたいところです。

2の文章も問題です。文面からはわかりませんが、実は「私の名前は寺沢です」と訂正されたにもかかわらず、間違いをくり返しています。相手を怒らせること間違いなしです(A)。

また、Bの部分は一文が長く、何が言いたいのかわかりにくい。読み手は貴重な時間をメールの解読に奪われてうんざりします。そのうえ、イエスかノーかはっきりしないまわりくどい言い回し(C)。玉虫色の発言は、無責任だと思われても仕方がないでしょう。続く文もあいまいな表現が多い。「しかるべきとき」とはいつなのか、具体的には誰が確認すればいいのか、さっぱり要領を得ません(D)。こうした要素が1つでもあると、相手をイラッとさせてしまいます。

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