東京ライトハウスチャーチの日曜礼拝はにぎやかに幕を開ける。

筆者の通う聖霊派のプロテスタント教会「東京ライトハウスチャーチ(以下TLC)」は、東京都大田区矢口にあり、日曜は午前2回の聖日礼拝、午後にはユース礼拝、フィリピン人礼拝がもたれ、1日の礼拝参加者数は約350人。プロテスタントの教会ではかなり大規模となる。

日曜礼拝は朝10時15分から始まる(メーンとなる第二礼拝)。初めての来会者は、2階で受付を済ませると、連絡事項などを記載した週報とともにブルーパックが渡される。水色の紙袋の中には食事とコーヒー、ケーキセットの無料券、クリスチャン用語集、メッセージ付きの賛美CDが入っている。

大礼拝堂に入ると、信徒の誰かが隣に座ってフォローしてくれる。これは他のプロテスタント教会でも大体共通するはずだ。

礼拝は賛美から始まる。舞台にはピアノやキーボードが2台、ギター2台にベース、ドラムといった楽器ほか、スピーカーなど機材がずらり。TLCでは「優れた音楽やパフォーマンスを通して心からの礼拝を主イエス・キリストに捧げる」ために、賛美に力を入れる。TLCの賛美曲は様々な楽器や機材を駆使して演奏する「プレイズ・アンド・ワーシップソング」という、いわば、現代のポップミュージックのようなもの。ノリで言えば、映画「天使にラブ・ソングを」に近い。たまに顔を出すノンクリスチャンの40代の会社員男性はこう話す。

「言葉とメロディーの相乗効果で心が揺さぶられる。日曜日の朝、気分が落ち込んでいるとき、無理してでも教会へ足を運ぶと気分がよくなるんです」

同じプロテスタントでも「聖歌」や「賛美歌」だけを歌う教会もある。TLCの場合、賛美にかける時間は約25分だが、聖歌や賛美歌中心の教会は賛美に時間をそれほど割くことはない。カトリック教会も同様だ。賛美で信徒の気持ちを神へ向けた後、教会の連絡事項や献金の時間があり、牧師のメッセージが続く。教会へ行ったことのない人にとって献金をどうするかが悩みの1つになるかもしれないが、これは強制ではないのでしなくても構わない。もし強制するような教会であれば筆者なら行かない。