2013年1月7日(月)

100円ショップで100円以上価値のあるもの、ないもの

「不安なく暮らす」ための全課題

PRESIDENT 2012年1月2日号

流通ジャーナリスト 金子哲雄 構成=中島 恵 撮影=矢木隆一
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衝動買いの心理を自己分析すると……

私は仕事柄、毎日のように100円ショップを覗いていますが、ビジネスマンの皆さんにも週に一度は足を運んでみることをお勧めします。なぜかというと、100円ショップは、消費者のニーズによって売り場の配置を上手に替えているからです。クリスマスの時期ならクリスマスグッズがいちばん目立つところに置いてあります。頻繁に足を運んでみると、世の中の変化や動きがわかるようになります。

皆さんも100円ショップの商品はなぜ全部100円なんだろう? と疑問に思ったことがあると思います。100円ショップのビジネスモデルは簡単明快で、「50円台で仕入れて100円で売る」、これが基本です。大手チェーンでは、これを逸脱することはあまりありません。逸脱すると商品管理が複雑になり、コストがかかってしまうからです。ですから、賢く買い物をしようと思ったら、100円ショップに行く前にまず大型スーパーに行き、同類商品の値段をチェックしてみましょう。最近は78円、88円など100円以下で買える商品も出回っていますから、そういう商品をわざわざ100円ショップに行って買う必要はないわけです。

今、100円ショップが力を入れているのは文房具類。町の文房具屋さんが減少してしまったため、100円ショップで文房具を買うという人が増えています。ほかに小学生がこぞって買うようになったアイシャドーなどの美容用品、お風呂用品、台所用品、トレイなど整理用品、パソコンやコンセント回りなどのプラスチック製品もよく売れています。原油高で原材料は高騰しているのに値上げせず、100円に抑えているのでお得感があります。店舗にとっては値上げしないで、1人の顧客にいかに多く買ってもらえるかを考えています。そして、衝動買いを促すような売り場づくりをしています。

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