夕飯を外食やコンビニ食にする場合、頻度やその内容についてどのような注意が必要か。子どもが喜ぶのでよく利用するというライターの武藤弘樹さんが、管理栄養士の成田崇信さんに聞いた――。
レストランでハンバーガーとフライドポテトを食べる小さな男の子の手元
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外食の日は「諦め」が肝心

子どもたちの食事担当たるわれわれ親・保護者は、おおむね「極力ちゃんとしたい」という思いのもと、日々の献立と向き合っている。とはいえたまには手抜きを許してほしい気持ちもある。

そうした親・保護者の、普段は聞きにくい疑問に真摯しんしに答えてくれるのは、管理栄養士の成田崇信さんである。前回の記事に詳しいが、すでに私筆者と担当編集者はこの人に、長く持ち続けてきた常識を気持ちのいい方向に覆してもらっている。

今回は、主に外食について聞いていきたい。

――前回、もしファミチキなどのジャンクフードをその日の夕食とする際、程度・頻度の問題や、「ひと手間を加える“誠意”を子どもに示す」など、いくつか気をつける点をうかがうことができました。

では外食に関して、我々親はどのような姿勢でいるのがいいのでしょうか? 回転寿司、ファストフード、ラーメン、ファミレス等、子どもが喜ぶので私もよく行くのですが、栄養面でいうと、そういった日は「野菜を食べられていないなあ……」というのを親として常々感じます。

【成田さん】諦めていいですよ(笑)

――えっ、諦めていい? ありがとうございます……!

「毎日規則正しい食生活をしなければいけない」なんてことはない

【成田さん】諦めていいんだけど、やはり子どもに対するポーズですね。「外食だから野菜ゼロでいいよ」ではなく、子ども用にたとえばコールスローサラダでもいいし、付け合わせになるものでもいいし、1品だけポンと(栄養に配慮したものを)注文してあげると。

あともうひとつは、外食が多くなる週は、「外食に行くと根菜類を食べないな」「緑の葉っぱがないな」という具合に不足しがちなものを覚えておいて、外食以外の日に食べてバランスを取る……要は、「毎日規則正しい食生活をしなくちゃいけない」なんてことは全然なくて、大人なら1週間、子どもだとバランスが崩れやすいので3日か4日の中で、平均的に栄養バランスを整えてあげられればいいかと思います。