将来、他部門への異動の可能性もありますが、問題ありませんか?

【面接官が知りたいのはココ!】
偏った回答をする人ではないよね?
改めて当社への入社意欲を聞きたい

ミドルの場合、職種限定採用が多いのですが、将来的に異動の可能性もあるので、会社の意向を受け入れる柔軟性があるかを、面接官はチェックしたいと思っています。

言うまでもなく「そのような異動はお受けできません」はNG。

受け入れるのは前提としても、「はい、問題ありません、どこでも行きます!」は浅はかで軽すぎます。「今までのキャリアにプライドがないのか?」という話になります。

ここは、問題ない旨を伝えた後に、問題がないことを証明するための自身の心境や覚悟等を説明する必要があります。

たとえば「この先はますますグローバル化が進み、経営環境が激変するでしょうから、会社もそれに合わせて柔軟に対応しなければ生き残れない時代だと思います。必要とあれば、どこでも働く所存です」といった具合です。

また、ここは求人企業への入社意欲を語るチャンスでもあります。「御社で働きたいという気持ちが強いので、本職とは別であっても、他部門で必要とされるのであれば本望です。しかし、まずは本職で成果を上げることが先決だと考えています」といった感じです。

たとえばこういう人の場合

41歳男性、大卒。これまで新卒入社した会社1社に勤務。今回は2社目の転職で同業種・同職種への応募。

NG!
「もういい年ですので、新天地で経験が薄い仕事に就くのは率直に申し上げて不安がありますが、そこで頑張るしかないと思います」

↑本音でしょうが、面接官が不安になるような回答は控えましょう。

OK!
「はい、問題ありません。事業会社で働く以上、どこでも何でもやる覚悟でおります。私の先輩や友人も、自分のキャリアとは違う部門に行ったり、子会社に出向する等、入社当時と働く場所が変わっていますし、組織を回していく以上このような異動は当然と考えます。
ただ、せっかく長年お世話になった職場を辞めて転職するのですから、後悔はしたくありません。希望する御社に入社が叶いましたら、まずは即戦力として期待されている以上の結果を出さないとと、意気込んでおります。その後に、組織最適化の観点から、私が役立てる部門が別にあるのでしたら、その異動を甘んじてお受けしたいと思います」

↑「問題ない」と伝えた後に、周りの状況や会社組織での役割などを語ることで、このような異動をごく一般的な話と捉えている旨を伝えるのは最善と言えます。これに加えて、入社への希望や先の見通しに触れておくことで、入社意欲も伝わることでしょう。

六角形のピースでイメージされたビジネスパーソン
写真=iStock.com/Andrii Yalanskyi
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