LINEで近況報告をしても、ほぼ既読スルー。そんな相手は結婚相手としてアリかナシか? アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーの伊藤友美さんは「アラフォー・アラフィフ世代で、マメに返信をくれる男性は少数派。近況報告LINEは、日報だと思って送るべし。『返信してくれないなら、送りたくない』と、こちらから連絡をするのをやめてしまうと、このようなタイプの男性とは音信不通になる可能性がある」という――。
スマートフォンでSNSに投稿する女性
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「婚活沼」にハマりやすい女性の共通点

婚活沼とは、結婚すると決断しないままずるずると婚活し続け、異性との間に起こる現実に一喜一憂する状況を指す。

婚活沼にハマってしまう理由は人によってさまざまだが、多くのケースに共通するのが「勝手に相手に期待をしてしまうこと」である。今回は、勝手に相手に期待をして、それがかなえられないと「~してくれないのは愛がないから」と不安に陥ってしまう女性の事例を紹介する。

※プライバシーに考慮して、事実関係の一部を変更しています。あらかじめご了承ください。

「こんな素敵な人がいたんだ!」と思ったが…

大手通信会社でマネージャー職につくT子さん(51歳)は、控え目で気遣いのできる女性。周囲もT子さん自身も「いつか結婚するだろう」と思っていたが、なぜか縁がなかった。管理職になってからは仕事が充実していて、いわゆる婚活をする余裕はない。

そんなとき、仕事上のスキルアップを目的に参加した勉強会で、T子さんはある男性と出会う。それが、1歳下のR介さんだ。

勉強会では、T子さんは彼と直接言葉を交わしたことがなく、ほとんど印象に残っていなかった。最終日の打ち上げで行った居酒屋で、たまたま隣の席になったので話をしてみると、口数は少ないけれど、T子さんの話におもしろそうに耳を傾けてくれる。「こんな素敵な人がいたんだ!」と胸をときめかせたT子さん。お酒の力を借りてプライベートな話に持ちこみ、R介さんがバツイチで独身であることを聞き出した。

その日は連絡先を交換することもなく別れたが、2週間ほどたった頃、Facebookを通じてR介さんからメッセージが届く。ちょうどT子さんの誕生日だったのだ。メッセージを交わすうちに「今度、食事に行きましょう」という流れになり、2人で会うようになった。

こうして、2人の交際が始まった。「おつき合いをしましょう」という言葉があったわけではないが、お互いに多忙な仕事を調整して、週に1度は時間を作って会っている。R介さんは、相変わらず口数は少ないが、T子さんの話をよく聞いてくれるし、相談を持ちかければ的確なアドバイスをしてくれる。T子さんは、誠実で穏やかな人柄のR介さんを人生のパートナーとして意識するようになったが……。