やって当たり前の家事をやめてみる

家事は家事自体が目的なのではなく、快適に暮らすということが本来の目的です。家事の中にはやめても快適に暮らせるものがあります。やってもやっても終わらない家事を終わらせることができ、多すぎるタスクを減らせるのならば、むしろやめた方が快適に暮らせると言っても過言ではないかもしれません。

やめても快適に暮らせるのであれば、私はやめてしまえばいいと思っています。わが家がやめた家事やそもそもやっていなかった家事も含め、おすすめの方法をご紹介します。

・洗濯物を干す、たたむ、しまうのをやめる

洗濯物は干すのが当たり前だと思っていました。住まいを選ぶ際にも洗濯物を干すための広いベランダがあることを条件にしていたくらいです。ですが、洗濯物を干すのは乾かすことが目的なので、乾燥機を使って乾かすことができればわざわざ干さなくてもいいのではないか? と思い、洗濯物を干すのをやめました。

また、子どもたちの洋服と下着、パジャマ、タオルはしわが気にならないのでたたまないことにしました。タオルは洗濯機のある洗面所を中心に使うので洗濯機から出したら、かごに入れたまま洗面所に置いています。

・マットを敷くのをやめる

玄関マット、トイレマット、バスマット、キッチンマット、カーペットなど家の中にはさまざまなマットがあります。わが家では玄関マットとトイレマットとカーペットを敷くのをやめました。

バスマットとキッチンマットは水の飛び散りが気になったのでこちらは残しておくことにしました。マットを敷くとごみがマットの下や毛足の中に入り込んでしまい、掃除が大変です。家事が逆に大変になるようならマットはいっそ敷かない方がいいと思います。

玄関マットをやめてみた。他にもトイレマット、カーペットをやめた。掃除が大変ならマットは敷かない方がいい。
筆者撮影
玄関マットをやめてみた。他にもトイレマット、カーペットをやめた。掃除が大変ならマットは敷かない方がいい。
・三角コーナー、排水口のふたは使わない

三角コーナーは使わず、野菜の皮むきなどはチラシなど不要な紙の上で行い、そのままごみ箱へ捨てています。また、排水口のふたは取り払い、排水口の受け皿もステンレス製の浅いざる型のものに変えています。

深い受け皿の場合、網目にごみがたまり、掃除が大変ですが、浅い受け皿はひっくり返して軽く打ち付けるだけで簡単に生ごみを捨てることができます。受け皿は食洗機に入れて洗えるので簡単です。排水口ネットを毎回付け替えるという家事もしなくて済みます。

排水口の受け皿はステンレス製の浅いざる型のものに替える。排水口ネットを毎回付け替える家事も省略。
筆者撮影
排水口の受け皿はステンレス製の浅いざる型のものに替える。排水口ネットを毎回付け替える家事も省略。
・ごみ箱を各部屋に置くのをやめる

ごみ箱を各部屋に置いているご家庭が多いと思います。わが家ではごみ箱はキッチンの一カ所だけにしています。そんなに広い家でもないですし、キッチンは家の真ん中にあるので一カ所だけで十分です。各部屋のごみ集め、ごみ袋かけという家事をしなくて済みます。

・年末の大掃除をやめる

年末に大掃除というのが日本の定番かと思いますが、わが家では大掃除はしていません。日頃からこまめに掃除をしているので、わざわざ大掃除をする必要がありません。

網戸の水洗いなどは多少大がかりではありますが、年末の寒くて忙しい時期ではなく、網戸で過ごす季節になってから行います。時期を分散したり、ずらすだけで、大掃除として行っていたものも楽にできるようになります。

・買い物に行くのをやめる

スーパーに買い物に行くとスーパーへの行き帰りの時間、商品を選ぶ時間、会計する時間、詰める時間、冷蔵庫や冷凍庫、パントリーなどにしまう時間がかかります。ネットスーパーを利用することで、これらの時間を大幅に短縮することができます。わざわざスーパーに行く必要がなく、ソファーに横になりながらでもスマホひとつで買い物をすることができます。

商品は過去の履歴から選ぶと楽です。会計に並ぶ必要もなく、ワンクリックで支払いが完了します。商品の袋詰めも必要ありません。さらに冷蔵品、冷凍品、常温に袋分けをして届けてくれるので、しまう際も楽になります。