家事と仕事とを両立させるためには、家事に費やす時間をできるだけ短縮したいものだ。どうしたら家事を時短できるのか。6人の子どもを持つママFPの橋本絵美さんが徹底的に分析した結果、見つけ出した法則と技術を紹介する。

なぜ家事は大変なのか? 3つの理由

家事は生活していく上で欠かせない仕事です。料理が苦手な方や片づけが苦手な方など家事が苦手という方もいますが、家事をしないと生活は成り立たないので大変でも頑張ってやり続けていることでしょう。

私も子育てをしながら家事と仕事を両立しなければいけないので、どうにかして家事を楽にできないかと日々工夫しています。学校では教えてくれませんが、家事を簡単にする方法や楽にする方法が実はたくさんあります。家事が楽になり時間が生まれる方法について考えてみましょう。

ところで、一見、家事は誰もができることなのですが、なぜこんなに大変なのでしょうか? 大きく3つの理由に分かれます。

青空の下洗濯物を干しているエプロン姿の女性
写真=iStock.com/kazoka30
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・一度やれば終わりではないから

家事にはこれで終わりというゴールがありません。一度やれば終わりではなく、朝ご飯が終わったと思ったら昼ご飯、昼ご飯が終わったと思ったら夜ご飯、そしてまた朝ご飯と延々と続いていきます。やってもやっても終わらないということが、家事が大変だと感じる大きな理由です。

・タスクが多すぎるから

家事というと料理、洗濯、掃除、買い物などが挙げられます。ただ、一言で料理と言っても料理には献立を決める、食材を買う、切る、調理する、料理を盛り付ける、食器を洗う、拭く、しまう、など一連の作業を全て含めて料理という家事になります。洗濯もしかり、掃除もしかり、一つの家事にたくさんの作業が隠れています。

さらに日用品の在庫の確認、補充、ごみ袋を付け替える、家中のごみを集める……などいわゆる「名もなき家事」も膨大です。名もなき家事はそれを行っている本人自身も何をしているかを明確に表すことができず、家事として行っている実感もないので、この名前のない膨大なタスクの積み重ねによって、家事が大変ということになっています。

・評価もされないし報酬もないから

家事はやって当たり前、できて当然と思われています。当たり前と思われているからこそ家事をしてもすごいと評価されることはほとんどありません。仕事のようにお給料がもらえれば大変でも価値あるものとしての実感が湧くかもしれませんが、家事はお金がもらえません。

家事をしてくれることに毎回感謝の気持ちを表してもらうことも中々難しいものでしょう。やって当たり前のことだから、ちゃんとやらなくてはいけない。でも当たり前だからこそ、やってもやっても評価されない。ということが、家事が大変になっている理由の一つではないかと思います。