うつ病の人の使う言葉はネガティブなものが多い

テキサス大学のステファニー・ルードは、現在うつ病の31名、かつてうつ病だった26名、人生で一度もうつ病になったことのない67名に、20分間、簡単なエッセイを書いてもらい、各自のエッセイで使っている単語を分析してみました。その結果は図表1の通りになりました。

現在うつ病の人は、ひんぱんにネガティブな単語を使っていることがわかりますね。

「疲れた」「死にたい」「将来が不安」「うんざり」「陰気」「どんより」といったネガティブな単語をしょっちゅう使っていると、本当に気分もそんなふうになってしまいますので気をつけなければなりません。

ではどうしたらいいのでしょうか。

明るい言葉が自信に繋がる

自信をつけたいのなら、もっと明るい言葉を使いましょう。

内藤誼人『自信をつける習慣 よけいな迷いが消えていく58のヒント』(明日香出版社)
内藤誼人『自信をつける習慣 よけいな迷いが消えていく58のヒント』(明日香出版社)

「キラキラ」「夢いっぱい」「希望」「明るい」「晴れやか」「ウキウキ」……。ふだんからこういう言葉を使って会話をするようにするといいですよ。

SNSでつぶやくときにも、できるだけ明るい単語を使うといいですね。そうすると、私たちの心も、ポジティブな方向に変わってくれますから。

かりに仕事で疲れたとしても、「この疲れが心地よい」というように、必ずポジティブな単語で締めくくることが大切です。仕事がうまくいかなくとも、「いやあ、いい勉強をさせてもらった!」と、ウソでもいいので明るく公言するようにしたほうが、自信もついてくるはずです。

内藤 誼人(ないとう・よしひと)
心理学者、立正大学客員教授、有限会社アンギルド代表取締役社長

慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。社会心理学の知見をベースに、ビジネスを中心とした実践的分野への応用に力を注ぐ心理学系アクティビスト。趣味は釣りとガーデニング。著書に『いちいち気にしない心が手に入る本:何があっても「受け流せる」心理学』(三笠書房)、『「人たらし」のブラック心理術』(大和書房)、『世界最先端の研究が教える新事実心理学BEST100』(総合法令出版)、『気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント』(明日香出版社)、『羨んだり、妬んだりしなくてよくなる アドラー心理の言葉』(ぱる出版)など多数。その数は250冊を超える。