「仕事場」の仕事効率化ツール大公開

【A】仕事を残さない「棚別仕分け」/デスクの後ろの書棚には、優先順位ごとに仕事の資料をまとめている。床上に置いているのは、すべて今日中に済ませる資料。翌日、翌々日の資料もすでに書棚にまとめてある。

【B】一生分を確保済みの希少キーボード/文字入力にはNECが発売していた「M式」を愛用。日本語発音の特徴にそって左手側に母音、右手側に子音がある。現在、8個を保有。入手時、オークションで10万円以上した希少品。

【C】電動レターオープナー、「済」ハンコ/細かな事務作業が終わるたびに、書類に「済」のハンコを押している。「片付いた」という実感があり、気持ちに区切りがつく。ハンコを押すことが快感になり、作業も楽しくなる。電動レターオープナー(アスカ「LO80P」)も動作が楽しい小道具のひとつ。封書を開けるだけの機能だが、机上でのいい気分転換になる。

【D】13万円の高級デスクチェア/机と椅子が立派であれば、そこに座りたくなるものだ。椅子はハーマンミラー社のアーロンチェア。机は先日30万円ほどで買ったイタリア製のもの。資料は広い机にバラッと並べて使う。

【E】文具も収納するクリアチェスト/10段ある引き出しごとにインデックスをつけて管理。「外出時」「引き継ぎ」「文房具類」「名刺」「ネタ」などに分かれている。写真は通販生活で購入した「クリアチェスト」

【F】コピー機、高速プリンタ/様々なデジタル機器が普及するなかで、いまだに普及率が低いのがコピー機。資料を機械的に蓄積していくためには大変便利な道具だ。起動の早いものを選んでいる。プリンタも同様。

※すべて雑誌掲載当時

作家・ジャーナリスト
日垣 隆

1958年、長野県生まれ。『そして殺人者は野に放たれる』で新潮ドキュメント賞受賞。愛用ツールについては近著『知的ストレッチ入門』(新潮文庫)に詳しい。
(構成=山川 徹 撮影=小原孝博)