英語のカリスマ“杉田 敏”が伝授する英語上達の7ポイント

2012年7月7日(土)

英語のカリスマ“杉田 敏”が伝授する
英語上達の7ポイント

PRESIDENT 2012年7月30日号

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ビジネス英会話が職場で必須となってきた今日。しかし、何に着目して学習すればよいか、迷っている人も多い。NHKラジオ講座「実践ビジネス英語」の人気講師、杉田 敏さんに学習法のポイントをうかがった。

原則は「時間の確保」と
「興味の持てる入り口」探し

杉田 敏●すぎた・さとし
株式会社プラップジャパン社長。1966年、青山学院大学経済学部卒業。1971年にオハイオ州立大学で修士号(ジャーナリズム)を取得。NHKラジオの「実践ビジネス英語」の人気講師。

「時間がとれないから」と学習を怠る。

「仕事が忙しいから」と言い訳をして、自分を納得させてしまう。そうして英会話の学習に挫折してしまう人が多い。

「しかし、時間を確保できなければ、何も始まりません」と杉田 敏さんは言う。

「どのような言語も、その習得には時間とお金がかかるものなのです」

俗に「2000時間をかければ、英語は身につく」と言われる。2000時間の根拠は明確ではないが、語学の修得にはそれくらいかかるものだと覚悟して臨む必要がある。

「15分でも20分でも、1日の中の細切れの時間を有効に使って、毎日英語の学習を続けることが大切です」

通勤電車の中、昼休みの昼食後の時間など、短い空き時間は探せばあるはず。英会話の習得には、まず「学習の時間を見つけ出し、確保することが大原則」と杉田さんは言う。

次に大切なのは「関心の持てる分野の英語から入る」ということ。

「中国語の例ですが、当社の現地駐在員で、わずか1年で現地の人も驚くほど中国語が上達した人がいます」

彼は語学学習が大嫌い。しかし、ビジネスには強い関心があり、現地での仕事を成功させるために、中国語という道具をどう手に入れればよいかと考えた。それが転機となった。

「現地の人と直接やりとりして、上達すればほめられる。そうなるとうれしいし、おもしろいから、ますます上達していきます。ビジネスにも広がりができて、仕事にも張りが出ると彼は言います」

自分にとってどのような必要性や、おもしろ味があって外国語を学ぶのか。その動機を自覚することが上達を早める。しかし、関心の持てる分野の英語であれば、とくにビジネスにかかわるものでなくてもかまわない。

「料理が好きなら外国人向けの料理教室に入るとか、映画が好きならDVDを見るとか、何でもいいんです。自分なりの『入り口』を見つけてください」

例えば、杉田さんが講師を担当するNHKラジオ講座「実践ビジネス英語」では、オンビジネスの場面だけでなく、オフビジネスの場面を想定した会話もよく取り上げる。ビジネス社会の実情に触れる体験を重視しているからだ。

「アメリカのビジネスパーソンは、ふだんはオフィスでどのような会話をしているのかな。そんな小さな好奇心を持って15分の番組を聞いてもらうだけでも、ビジネス英会話の世界は、ずっと身近なものになりますよ」

時間の確保と、興味の持てる入り口探しから始める。そして、以下の点に留意した学習法を杉田さんは勧める。