2012年5月28日(月)

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まずは表をご覧いただきたい(次ページ以降参照)。これはプレジデント編集部が5つの目的別にまとめた資格一覧である。

世の中にはさらに多くの資格が存在し、ここに掲載したのはその一部である。あまたある資格の中で、わざわざ時間や労力をかけて勉強し、取得する価値のある資格は果たしてどれか。

答えは結局、人それぞれの能力や置かれた状況、目指すところ等々によって異なるわけだが、資格取得のうえで共通して注意しなければならないことがある。それは、以前とは資格に対する考え方を変える必要性が出てきていることだ。

資格に詳しいジャーナリストの笠木恵司氏は、次のように指摘する。

「1990年代にバブル経済が崩壊して就職氷河期が到来し、多くの学生は自分を差別化するために資格の取得に走りました。しかし、企業の採用担当者は『簿記検定持っています』という人材をさんざん面接して、もう見飽きていますよ。資格を取ったからキャリアアップできるという論調はおかしいと私は思う」

以前なら資格を持っていれば就職、転職、昇進などの際に一定の評価を得られたが、もうそれだけでは評価されなくなってきているという。

では、資格の取得がムダになるかといえば、もちろんそんなことはない。

せっかく希望通りの企業や職種に就いたとしても、そこで向上心を失い、自ら能力開発に取り組まなければ、ビジネスに貢献する能力は漸減し、やがて居場所を失ってしまうだろう。体系的な知識を取得したり、自分の持つスキルや勉強の意欲を表現したりする手段として、資格は依然として有効である。

要は、激しく変化する現在のビジネス環境において、自分は何のために、どのような分野で、どんなスキルを武器として働いていくのかという目的や戦略が先にあったうえで、あくまでそれを実現する手段として資格の取得があると位置づけるべきであり、その順番を間違えてはいけないということだ。

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