条件2:思い込みを捨て新鮮なデザインや色をチョイス

また、ビジネスだからと、紺や黒、グレーなどのコンサバな色ばかりをチョイスしていませんか。いつも無難なコンサバ色を選ぶのではなく、今まで持っていなかった、差し色のようなカラーにトライしてみるといいでしょう。年齢を重ねたキャリア世代にこそ似合う色もあるのです。

スカートはもちろんですが、ノーカラーやVカラーでやわらかな色味のスーツやジャケットは、男性のビジネススタイルにはありません。だからこそ、ビジネスでノーカラーや淡い色味を着こなせるのは、女性ならではの特権ともいえます。

ダークカラー中心でカチッとした印象が多いビジネスの世界。「ビジネスではオーソドックスなものを着なければ」という、古いイメージに固執せず、大人世代、キャリア女性にこそ、ぜひ冒険してほしいのです。

これまでにないブルーグレーは、ビジネスの場が一瞬にして華やかに。コラボジャケット&パンツ[PW]
撮影=水田 学(NOSTY)
これまでにないブルーグレーは、ビジネスの場が一瞬にして華やかに。コラボジャケット&パンツ[PW]

「私はこの色しか似合わない、この形しか似合わない」という思い込みを手放してみましょう。メイクや髪色さらに顔周りの小物を変えるだけで、いろんな色でも似合うようになります。自分では絶対に選ばなかった色、デザインにもチャレンジしてみると、それまで気づかなかったあなた自身の新たな魅力を発見できるはずです。

条件3:大人には大人のためのブランドがある

エストネーション時代、そしてパーソナルスタイリングを手がけている今も、たくさんの女性から「40歳ぐらいになると、今まで着ていた服が安っぽくて見え、全然すてきに見えないのよ」という声が聞こえてきます。

年齢を重ねるとともに体型が変わることも一因ですが、若い頃の洋服がだんだん似合わなくなってくるのには理由があるのです。「娘とサイズが同じなので洋服をシェアしています」「若い頃からのお気に入りブランドで洋服を買っています」という方もいらっしゃいますが、私は「それは間違っています」とお伝えしたいのです。

大人には大人のためのブランドがあります。40代になると20代、30代の頃と体型が変わります。サイズは同じでも、洋服に求めるフィット感も変わります。それらは若い世代をターゲットにしたスーツではかないません。大人には大人のブランドが存在します。同じブランドでも40代〜50代向けを展開している場合もあるので、ぜひお気に入りブランドに大人向けがあるかどうか調べてみてください。百貨店でいえば「キャリアフロア」や「ミセスフロア」。同じブランドのデザインでも、40代の体形に合わせたパターンや素材でつくられていることが多いため、同じ7号でも無理なく着ることができます。

大人のためのブランド「ポール・スチュアート」製作。コラボジャケット&スカート[PW]
撮影=小林久井(近藤スタジオ)
大人のためのブランド「ポール・スチュアート」製作。コラボジャケット&スカート[PW]
大人のためのブランド「ポール・スチュアート」製作。コラボジャケット&スカート[PW]
撮影=小林久井(近藤スタジオ)
大人のためのブランド「ポール・スチュアート」製作。コラボジャケット&スカート[PW]

若い世代向けのブランドを愛用していて7号が、9号になってしまうと「太った」とショックを受ける方もいらっしゃいますが、大人向けであれば、7号のままキレイに着られることがたくさんあるのです。

大人向けブランドを選ぶというとマイナスに捉える方もいるかもしれませんが、それは決して悪い意味ではなく、大人の体型に合っているということ。着心地がよく、動きやすくもなるので、キャリア女性にとっては“ストレスなく働ける”ことにつながります。