人生、山あり谷あり。経営学の泰斗・ドラッカーの人生も、最初から順風満帆とはいかなかった。ドラッカーが送った貧乏時代を気鋭のコンサルタントが掘り起こす。
本を買うことすらできなかった
P・F・ドラッカーは、組織の経営や管理に関する新しい概念を生み出した功績から「経営学の父」と称され、20世紀における最も偉大な思想家の一人である。
P.F.Drucker●1909年生まれ。20世紀から21世紀にかけて経済界に最も影響力のあった経営思想家。マネジメントの主な概念と手法を生み発展させたマネジメントの父。著書に、『「経済人」の終わり』『創造する経営者』『経営者の条件』『断絶の時代』『マネジメント』ほか多数ある。(PANA=写真)
ドラッカーの人生にも貧乏な時代が二度ほどあったと言われている。一度目は高校を卒業後、ドイツの毛織物商社の見習として働くかたわら、夜間の大学に通っていたときだ。その頃の彼は現在の価値で年収3万ドルに満たない給料をやり繰りしながら、将来のための自己投資を行っていた。
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