野田首相は増税路線を一直線だが、成否を占う手がかりとなるのが、消費税問題に対する過去の政権の取り組みである。


(PANA、AFLO、AP/AFLO=写真)

最初に導入を計画したのは大平正芳首相だった。三木武夫内閣の蔵相として、75年12月に本格的な赤字国債発行に手を染めた大平は、3年後の78年12月、首相就任の3週間後に「一般消費税の80年度導入」を打ち出した。