日本航空(JAL)が2010年1月19日に会社更生法の適用を申請し、即日手続き開始の決定を受けた。2兆3200億円もの負債総額に、国民の誰しもが驚きの表情を隠せなかった。

しかし、そこまでに至る過程での大きな山場が約2400億円の積み立て不足に陥った企業年金の処理であった。結局、現役社員、OBら全受給者の3分の2の同意を得て、年金額をそれぞれ3~5割減額する交渉がまとまったことはまだ記憶に新しい。