医療費不安の根底にはがんへの不安が。ひとつ入っておくと安心

医療費が家計を圧迫するという不安が現実化するとすれば、がんにかかって入退院を繰り返したり、重粒子線治療など健保適用外の治療を選択したりした場合だろう。がんは日本人の死亡原因のトップでもあり、平成18年に「がん対策基本法」が成立したように国を挙げての取り組みも始まっている。個人も、もしがんにかかったら自分はどのような治療を受け、どのように暮らすかなど、具体的に考えておくことが必要かもしれない。

がん保険の特徴
写真を拡大
がん保険の特徴

がんにかかった場合の経済的な不安をカバーしておくのに、「がん保険」は有効と考える。一度の入院・手術で完治する病気・ケガなら健康保険が医療費の大部分をカバーするため、医療保険を増やすより貯蓄での対応のほうが合理的だが、がんの場合は予測できない面もある。保険でのカバーを検討するのは適切だ。

がん保険の特徴は、まず入院給付金の支払い限度日数が無制限である点。一般的な医療保険では、1回の入院につき支払い限度日数は何日、通算で何日と決まっている。平均在院日数は短くなる傾向にあるので、一般的な入院であれば、保険料の安い1入院限度日数が短いタイプへの加入でいいだろう。しかし、180日経過しない再入院は1入院とカウントされるため、短いものだとカバーできない可能性もある。その点、がん保険なら安心できる。

がん保険は保険会社により微妙に商品性が違うが、表のような保障が組み合わさっている。保障が盛りだくさんだと保険料が高くなるため、現実に即しているか判断することが大切だ。たとえば、「がん診断給付金」の支払い回数は1回限りがいいか、2年経過を条件に複数回などとなっているものがいいかは、可能性は小さいと判断して1回限りを選びたい。そもそも必ずがんに罹るわけではないのだから、完治してまたかかる心配までしなくてもいいのではないか。

一方、最近のがん治療は、入院から通院治療に移ってきている。現実に即した保障内容を選択するには通院保障にも目を向けたいが、「がん通院給付金」は支払い限度日数が決まっている。これから加入するのであれば、より充実したものの選択が適切だろう。アフラックの「フォルテ」はやや保険料が高いが、一考の余地がある。自由診療にこだわりたい人は、損保が扱う実損填補型の医療保険を選択肢に入れてもいいだろう。